「もしかして、私はこのまま髪の毛がぜんぶ抜けて、つるんつるんになっちゃうのかしらん」――。30代でテレビの仕事を始めた頃、シャンプーの度に何十本も毛が抜ける恐怖に直面した阿川佐和子さん。
「髪を失う恐怖」におびえる阿川さんを救った、女友だちの言葉とは? 最新刊『年とる力』(文春新書)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)
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シワを隠すコツ
東海林さだおさんは漫画家だから、おばあちゃんの顔を描くときは、唇の上に縦線を数本加えれば、一気に老け顔になることをよくご存じだったのでしょう。そうか、このシワは「おばあちゃんの象徴」かと愕然とした次第。
もっともずぼらな私は、愕然としたわりに、その縦ジワを「なんとかする」努力をいっさいせず、放っておいたら、いつのまにか1本ではなく数本に増え、今では……、特にテレビカメラの前でモノを食べるときは気をつけなければいけません。
モノを口に入れようとすると、つい口をすぼめます。その瞬間、縦ジワがくっきり現れるのですね。だから最近は、試食シーンを撮られるときは、片手を口の前に当てて食すよう心がけています。ただ、そうすると、今度は口の前に当てた手の甲がアップで映し出され、手の甲のシワが目立つことになる。
いやはや、シワを隠すのは大変ですよ。
