永作博美さんと松山ケンイチさんという、映画『人のセックスを笑うな』の“伝説の年の差恋愛コンビ”が18年ぶりに共演していることでも話題の、TBS系火曜ドラマ『時すでにおスシ!?』が6月9日に最終回を迎える。

『逃げるは恥だが役に立つ』『じゃあ、あんたが作ってみろよ』など、結婚や家事に対する鋭い問題提起を行ってきた“火ドラ”が、今回テーマにしたのは「人生後半に入るお母さん」。永作さん演じるヒロインが、一人息子の独立を経て“自分の人生”を模索する姿を明るく描いてきた。

「火ドラ最年長ヒロイン」を務めた永作さんは現在55歳、二児の母でもある。その経験から、日本の映像作品での「お母さんの描き方」に疑問を持っていたという。

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 6月23日に発売する『週刊文春WOMAN 2026夏号』の永作博美さんインタビューより、一部を抜粋の上ご紹介します。

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「制作側も迷っているような雰囲気を感じて」

©TBS

——永作さんが演じた待山みなとは、夫を不慮の事故で亡くし、一人息子のために生きてきたという役柄です。TBSの火曜ドラマで、いわゆる「普通」の50歳の女性が主人公になることに時代の変化を感じました。オファーを受けた際は、どのように思われましたか?

永作 大きなチャレンジだなという印象でした。もちろん、どんどん時代が変化してきていることもあるんでしょうが、でも同時に、一歩踏み出していいのかと躊躇するようなタイミングでもあったはず。そんな中で、50代の女性を主人公に据えたドラマを作ろうとしたのは、とても勇気のあることだと思いました。

 実はお母さん役というものに、ちょっと疑問を持っていたというか、制作側もお母さん像のバリエーションに迷っているような雰囲気を感じていたというか。ドラマや映画で描かれるお母さんって、さまざまな事情や悲しみを背負いすぎているような気がして。

永作博美さん

 もちろん、いろんなお母さんがいるのは確かなんですけど、やっぱり普通のお母さんももっと見たい、そういうお母さんの日常を描いてくれるドラマがあってもいいなとも思ってて。例えば私の周りにいるお母さんたちはもっと元気だし、ちゃんと子どものあれこれに力強く対応している。何かと感動して涙を流しながら(笑)、前向きに頑張っている人が多いんですよね。だから若い世代の方々に、お母さんってもっと逞しいんだよって見せたいという思いはありました。

——では、今回はまさに求めていたお母さん像だったのでしょうか?

永作 プロットの段階で、親子の葛󠄀藤を明るく描きたいという意気込みを感じられたので嬉しかったですね。日々の、普通の生活に泣いたり笑ったりしながら進んでいくドラマって、いいじゃないですか。