2026年5月7日:FIFAは決勝戦の最上席の価格を3倍に引き上げ、3万2970ドル(=520万円以上)で販売開始。

2026年5月14日:チケットがあまりにも高額なために転売価格が下落し、試合会場周辺のホテルが「予想された宿泊予約数に達していない」と報じられる。これについて、サッカー界からの批判も続出。

2026年5月27日:チケットの価格と座席について、ニューヨーク州とニュージャージー州の司法長官が共同で調査を開始。FIFAがチケット販売開始後に「新たなゾーン」を作ったため、「購入した席と異なる席を割り当てられた」といったクレームも出ていた。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、ダイナミック・プライシングと転売サイトについては、FIFAがそれを行わなければ、さらに高価格の転売が行われると釈明。常識をはるかに超えた230万ドルの転売チケットについては、購入者が現れるとは思わないが、もし誰かが実際に買えば、「私が自らホットドッグとコーラをお持ちしますよ」とジョークでかわした。

FIFA会長とは何者か?

 W杯の大幅な規模拡張とチケット価格の値上げは、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長の主導によるものだ。インファンティーノは今回のW杯で110億ドル(=1.76兆円以上)の収益を上げると度々語ってきた。

 インファンティーノはサッカー一筋の人生を送ってきた人物であり、サッカーへの愛情と情熱は本物だと誰もが認める。ただし、サッカープレイヤーとしてよりも、サッカークラブの運営者として敏腕を発揮してきた経緯がある。

ADVERTISEMENT

イタリア系スイス人のインファンティーノ会長(本人インスタグラムより)

 イタリア系スイス人のインファンティーノは、18歳で故郷の小さな町のアマチュア・サッカークラブの会長選に立候補し、年長の候補者たちを打ち負かして会長となった。以後、斬新なアイデアを打ち出し、のちには資金調達にも才能を発揮して成功を収めた。