近年、海苔は海外での寿司の浸透や、味付け海苔がスナックとして売られていることなどもあり、昔ほど「ギョッ!」という反応を引き出すことは少ない。それでも「真っ黒」な食材に抵抗を示す人はやはりいる。

醤油のにおい、魚介類のにおいが苦手な人もいる。お弁当に魚そのものは入っていなくとも、ふりかけのにおいが意外と強く感じられ、形状も相まって「魚のエサ?」と言われたケースもある。日本人には思いもつかないことだ。

日本式のお弁当に比べると、欧米のランチはにおいを発しないものが多い。そのため、余計ににおいが強く感じられるのかもしれない。

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先のSNSへのコメントの中にも「海外では本当に映画に出てくるような、ポテチとリンゴだけ?」という質問があった。確かに北米では小袋に入ったスナックやリンゴはランチによく添えられるが、メインはサンドイッチが多い。

「PB&Jサンドイッチ」が大定番

私が住むアメリカでは、日本の食パンより小さな四角いパンにハムとチーズだけ、もしくはピーナツバター(PB)とジェリー(J)を挟んだ「PB&Jサンドイッチ」と呼ばれるものをスクールランチにすることが多い。

ジェリーとは果肉の少ないジャムで、PB&Jサンドイッチ用にはグレープジェリーが好まれる。一見、質素に見えるが、ピーナツバターはタンパク質を豊富に含んでおり、ジェリーの糖分と合相まって育ち盛りの子どもには有効であり、アメリカの大定番だ。

アメリカの子どもが大好きな既製品のランチもある。商品名をランチャブルズ(Lunchables)といい、小さめのランチボックスくらいの箱にクラッカー、ハム、チーズが入ったもの。子どもは箱を開けて自分でクラッカー・サンドイッチを作って食べる。

どの子もランチャブルズが、とにかく好きだ。子どもを連れてスーパーに行くと必ずねだられる。親は「なぜ、これがそんなに好きなの?」と不思議に思いながらも「ま、たまにはいいけど」と買う。実のところ、忙しい朝に日本式のお弁当のように手間と時間のかかるランチを作る家庭はなく、ランチャブルズは親にとっては「自分で作る手間が省けてありがたい」ものでもある。