デリヘルや箱ヘルでは足りない“推し活の資金”

――ホストとメン地下にはまって立っている子がほとんどという話は、聞いています。割合で言うとどちらが多いですか?

B氏 同じぐらいですね。両方行っている子もいるし。それと友達が友達を呼ぶみたいな感じで、多くなっていますね。

――ホストとメン地下が立ちんぼをやらせているという図式になりますか?

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B氏 まず、メン地下の場合は売掛けというシステムではないのでやらせているということではないですね。つまり、ファンは自分の推しのためのポイントっていうのがあるんですよ。それを貯めて、推しとどこかに遊びに行ったりとかがあって普通だったら稼げない額を使うわけですよね。

――ホストはいまだに変わらずですか?

B氏 表では売掛けはないって言っているけど、言葉を換えて前入とか、前もって料金を預かるとか、そういうのがあるんですよ。結局はそんな感じで、行っている子だったら最低でも月300万円から350万円はホストの推し活に必要でしょ。

――それは大変ですね。

B氏 普通のデリヘル(デリバリーヘルス)とか箱ヘル(店舗型ヘルス)だとそれだけの金ってなかなか難しいじゃないですか、ソープにしてもそうだし。結局あそこに立っているメリットは、即金でまるまる自分のとこに入るからですよね。それと、店舗型ヘルスと違って客を選べますからね。

写真はイメージ ©︎mapo/イメージマート

 もちろんこれらの対策は必要であろう。しかし、根本的なことを言うと、立ちんぼの原因は30年間の自民党を中心とする与党の経済政策の失態だと僕は考えている。ずっと日本は不況のままだ。考えてほしい。豊かな国に立ちんぼはいない。いても、外国からやってきた出稼ぎであり、日本人が日本の繁華街で立つことはなかった。貧困が我が国全体の問題となっているが、歌舞伎町の片隅にもその一端が見られる訳だ。

ショートカット化する思想の流れ

 立ちんぼのケツ持ちがいなくなったことは何を意味するのだろうか。B氏は歌舞伎町の変化についてこう語る。

B氏 昔いたケツ持ちが一斉に捕まったことがあったんですよね。十何年前か。面倒見役だった、某組織の捕まった人間とは昔、交流があった。やっぱり女の子が1日ショバ代を払うという形で面倒見ていたんだけど、その人間が何をしていたかというと、女の子が今日はご飯食べられないとか寝るとこないとか言っていたらカラオケ館を20時とかから借りっぱなしにして自由に出入りさせて、そこで飯食わせたり寝かせたり、そういう感じでした。

 ただ、コロナの前と後で全然、歌舞伎町の表情が違います。まるっきり、もう180度違います。自分も歌舞伎町にはずっといますけど。

――どう違うんですか?

B氏 街に出てくる人間が違う。

――立ちんぼのことですか?

B氏 立ちんぼもそうですけど、歌舞伎(歌舞伎町に慣れている人はこのように略して言う)に飲みに来ている人も違う。任俠の人間なんかも昔は夜になるとみんな出てきていましたけど、今はほとんど見かけないです。週末ぐらいは出てきている人はいますけど。