内縁の夫を裏切り、不倫に溺れた40歳のスナックママ。激高した夫に絞殺された彼女の遺体は、服を剥ぎ取られ「養豚場跡地」で草刈り機によりバラバラに解体されていた。平成10年、三重県で起きた殺人事件の発端となった「許されざる恋」とは? なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/続きを読む)
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内縁の夫は10歳年上の男
スナックママの篠田瑠美子さん(当時40)は奔放な女性だった。高校を中退し、17歳で大工と結婚。1年後に長男、3年後に長女をもうけたが、生活に困窮すると、まだ乳飲み子だった長女を残して浮気相手と駆け落ちしてしまった。
最初の結婚相手とは5年後に離婚。8年後にフラッと家に戻ってきたときには、別の交際相手を連れていた。
「私、喫茶店で働いててん。この人と結婚することにしたから」
25歳のとき、その男性と再婚した瑠美子さんは、26歳で次男を出産、28歳のときには次女を出産した。だが、また同じような理由で家を出て行き、29歳のときには離婚した。
4人の子どもたちは瑠美子さんの母親が育て、みたび瑠美子さんが戻ってきたとき、一緒に連れてきたのが林吾郎(同50)だった。
林は勤務先のスナックで知り合った客だった。不動産関係の仕事をしており、瑠美子さんのスナック開業の手伝いをして急接近した。林にも別居中の妻がおり、2人の娘もいた。
「もう妻とはやり直すことはできない。2人の娘が嫁いだら、籍を入れて正式に夫婦になろう」
瑠美子さんの信頼を勝ち得た林は、4人の子どもたちのいる瑠美子さんの実家に“夫”として入り、子どもたちの学校行事や地域活動にも参加した。
最初は嫌がっていた子どもたちも、徐々に林になじんでいった。特に高校生になっていた長男は、“父親”として真剣に向き合ってくれる林の心意気を感じ、何でも相談するようになった。また、瑠美子さんの父親が起こした交通事故のトラブルも林が解決に動いてくれた。
同居して5年。林はすっかり“夫”としての地位を築いていた。

