抵当権が外れ、清々しい気持ちに
また運が良かったのは、団体信用生命保険(団信)にスムーズに加入できたことだ。幸太さんが借り入れた金融機関では、団信の加入時年齢は65歳未満(満65歳の誕生日の前日まで)が対象だった。金融機関によって65歳以下、70歳未満など年齢制限が違うという。ただし、3大疾病保障特約などについては、年齢制限に引っかかり加入することができなかった。特約は、加入時年齢50歳以下、50歳未満、51歳未満などが多いという。
そんな住宅ローンも半年ほど前、無事に完済することができた。幸いにも一度も返済を滞らせず、二人とも大きな病気やケガなどもなく元気である。
最後の住宅ローンが引き落とされたあと、金融機関から抵当権抹消に必要な書類が送られてきた時は、ようやく終わったのだとホッとしたのを覚えている。抵当権抹消登記の手続きは、司法書士に依頼してもいいし自分でも行えるので、幸太さん自身で法務局に申請することにした。旧マンションも自分で申請したので、約15年ぶりの手続きだった。抵当権が外れるとようやく自分のものになったと清々しい気持ちだ。自分で申請し浮いた費用で、ささやかながら二人で返済祝いの美味しい食事をした。
改めて思うのは、60歳前後で新規に住宅ローンを組む時は、組むのが1年遅くなることが、とても影響するということだ。たとえば、幸太さんの場合も50歳で借り70歳完済であれば、団信の特約にも加入でき、もっと金利も優遇され、審査もスムーズだったのかもしれない。何より借入先の金融機関がいろいろ選べたであろう。
上階からの騒音に悩む
住宅ローンも完済しホッとしたのもつかの間、4ヵ月ほど前から上階のひどすぎる騒音に悩まされるようになった。強烈な足音、何か物を床に投げつけるような音、激しい叫び声……。しかも昼夜問わずである。ここまでの騒音はいままであったことがない。どうも上階の住民は、今年になってから引っ越してきた家族のようだ。
さすがにほぼ毎日となると耐えきれず、幸太さんが管理員に相談したところ、他の住戸からも同様の苦情や相談があるという。その際に心配した近隣住民が通報し、警察がきていたという話も聞いた。