阪神・淡路大震災ではタンスの下敷きに
1993年、兵庫県伊丹市生まれ。1歳のときに阪神・淡路大震災を経験しており、タンスの下敷きになって家族に救出されたという壮絶な過去を持つ。
4人家族、2人姉妹の妹としてのびのび育ったが、中学生の頃、環境に大きな変化が訪れる。両親が離婚したのだ。それまでにも家族の間が険悪な空気になることが繰り返しあった。激しいケンカを繰り返す両親の間で、「私が我慢しなきゃ」「しっかりしなきゃ」と思うようになり、小学4年生の頃から自立心のようなものが芽生えていたという。
「両親が離婚をしたときに、母親が私と姉を育ててくれたんですけど、そういう背景をいろいろ見ていく中で、ちゃんと自分で生きていかなきゃいけないんだな、母親を支えていかなきゃいけないし、姉も守っていかなきゃいけない、自分が父親代わりにならなきゃ、という意識がすごくあって」(『ボクらの時代』2021年8月1日/フジテレビ系)
中学時代は友人ともうまくいかないことが多かったが、「それはそれでしょうがないね」という感覚だった。人が離れていっても執着しない。「落ち着いている」と言われる性格はこの頃に育まれた。
女優・戸田恵梨香への憧れ、そして家族への思い
女優を志したのは、中学3年生の頃。当時、学園ドラマで活躍する同世代の女優たちに刺激を受け、演じることに興味を持ち始めた。
たしかにこの頃は今より学園ドラマがずっと多く、有村が中学に入った2005年だけでも、『女王の教室』(日本テレビ系)、『ドラゴン桜』(TBS系)、『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)、『花より男子』(TBS系)と名作と呼ばれる学園ドラマが立て続けに放送されている。
特に憧れを抱いたのは、『野ブタ。』に学園のマドンナ的存在で出演していた同郷の戸田恵梨香だった。さっそく戸田が所属する現事務所に連絡を取り、オーディションにこぎつける。
このとき、実はもう一つの気持ちがあった。有村は次のように語っている。
「自分が(芸能)活動をすることで、家族が笑顔になってくれたらいいなと、ほのかなそういう思いがありましたね」(『日曜日の初耳学』2026年5月3日/TBS系)