「そんなのをやっちゃうと…」アンチエイジングをしない理由
――アンチエイジング的なことはされてますか。
野田 そんなのをやっちゃうとシニアモデルとして“おばあちゃん”ができなくなっちゃいますから、やってないです。
――シミやシワも必要なわけですね。
野田 自分のモットーがもともと、「華麗なる加齢」なんだよね。だから、加齢には抗ってないです。
ただ、SNSではアンチエイジングをがんばってる人もいますよね。そういう方にとっては、たるみやしわ1つでもダメなんだから、白髪なんて絶対ダメなんだろうなあと眺めてます。
――モデルとしておばあちゃん役の依頼が来た時、最初ためらいはなかったですか。
野田 全然ないですよ。車椅子なんか、撮影でガンガン乗ってます。車椅子で介護者役の方にご飯を食べさせてもらったりね。
プライベートでは、子どもは未婚ですけど、3世代のファミリー写真も撮りましたし、もう孫にランドセルも渡しました(笑)。
――一方でランウェイにも登場されたり、ファッション系のお仕事もされているそうで。
野田 こだわりがないんです。求められたらなんでも応えたいっていうかね。
――ファッション系でカッコよくいきたいとか、そういうのはないですか。
野田 モデル活動のスタートは、ストックフォト(画像素材サイト)だったんですね。で、私のこの白髪の見た目だと、使われるカテゴリーは「ライフ」とか「介護」「ファミリー」とかなんですよ。
だから葬式でも結婚式でも介護のモデルでもなんでもやるし、そもそも、何かになりきるのが好きなんです。
「昔はとにかく若く見られたかった」
――かつては「美魔女」という言葉も流行りましたが、今、「若く見られたい」気持ちはないですか。
野田 昔は年を重ねるのが怖かったです。とにかく若く見られたかったから、そのためにも白髪は絶対隠さなきゃと思っていて。
結果的にグレイヘアにして今は大満足ですけど、「美魔女」とはまったく別のスタイルですし、皆さんに白髪をおすすめする気もないんです。
――そうなんですね。
野田 私は自分が好きでこれをやってるだけなんで、人に強要するつもりはなくて。
何が言いたいかというと、今日の自分が好きでいられるようになりましょうよ、という感じですかね。
たまたま私は白髪に恵まれて、それを使って人生が変わったのは間違いないです。でも、だからといって皆が同じようにしてなんて思わないし、やられても困るっていうか(笑)。

