――ライバルが増えてしまうというか。
野田 まあ困るんですけど(笑)、60歳からモデルをはじめたと言うと「遅咲き」と思われるかもしれませんが、「遅咲き」という言葉は私の辞書になくて。今日が自分史上一番咲いている人生でありたいと思って、モデル業もしています。
「私の目標は80歳」なぜ早く年齢を重ねたいのか?
――還暦を迎えた時はどんな気持ちでしたか。
野田 やったー! って感じだったかな。私、5月が誕生日で64になったんですけど、やっと64になれたなって。まだまだ自分なんかひよっこだと思ってるので。
――早く齢をとりたい?
野田 なんか今って中途半端なんですよ、年齢が。シニアモデルって言うにはちょっと若い気がするし、かといって他の立ち位置も微妙で。
私の目標は80歳なんです。元気ならね。
――80歳のシニアモデルが目標?
野田 そう。介護される役でもファッションモデルでもなんでもいいから、80歳で現役のシニアモデルになりたいなって。
ありがたいことに、皆さんから「こんな風に年をとりたい」ってコメントをいただくことが多くて。だから、若い人にとって目標になるような老人になりたいです(笑)。
――白髪染めを続けていたら、逆に老け込んでいたかも、とかって思います?
野田 どうなんだろう。モデルじゃなくて、普通にピアニストを続けていたでしょうね。で、白髪隠しの帽子もかぶっているでしょうし。今は帽子、絶対嫌ですからね。
――白髪染めをしていた時代の帽子は今どうしてるんですか。
野田 15個くらいあったけど、今はかなり捨てちゃいました。この白髪あっての私なんで、隠しちゃったら意味ないでしょ(笑)。
撮影=釜谷洋史/文藝春秋
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