物流を支えるトラックドライバーたちは、いかなる日常を送っているのか。「みんなのトラックフェス2025」に出展したドライバーたちのリアルな声は、世間のイメージとはずいぶん異なるものだった。

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“犬の奴隷”から“2500万円の改造費”まで——ドライバーたちの仰天エピソード

 日野・プロフィアでコンテナを運ぶ照井さんは、6匹の愛犬とともに仕事に出る。

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愛犬のおかげで孤独とは無縁のドライバー生活を送る照井さん

「最初は1匹だけで、当時は何匹も連れている人を見ると『なんであんなに飼うんだろ』なんて不思議だったんですけどね」と苦笑するが、一番多いときで8匹を車内に迎えた経験を持つ。愛犬たちは車が動き出せば大抵は眠ってしまい、積み下ろしの間も大人しく待っているという。

アルミのフロントパネルはオーストラリアの日野自動車純正品。わざわざ空輸したのだとか

「トラックドライバーは孤独なイメージがあるかもしれませんが……。私の場合はむしろ、一人の時間がないのが数少ない悩みですね」と、独特のユーモアで笑い飛ばした。

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 三菱ふそう・ファイターに乗る24歳の「あき」さんは、業界に飛び込んだきっかけを「『名探偵コナン』の好きなキャラクターがシフト操作しているのがかっこよくって」と明かす。

仕事の気分を上げたいときは車内でCreepy Nutsの曲をかけることもあるというあきさん

 運転好きで「なるべく一人で黙々とできる仕事がいい」と思っていたこともあり、知り合いの運送会社の社長から声をかけられたのが20歳のとき。

大量のぬいぐるみに囲まれたヘルメット 

それから職場を変えた今も「変に女性扱いされることもなく、一人のドライバーとして扱ってくれる」と環境に満足しており、休日にはわざわざ会社に出向いてトラックを手洗いするほどの愛着ぶりだ。

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 22歳の「圭吾」さんは、父がトレーラー運転手だったこともあり、子どもの頃から運転席の助手席に乗るのが楽しみだったという。

稼ぎの面や職場関係の面でも満たされていると語る 

 18歳で免許を取得し、すぐにドライバーの道へ。「同年代の友達からは『稼いでるなぁ』と羨ましがられます」と語り、「こんないい仕事ほかにないのに」と業界の若者離れを不思議がる。

白いボディにメッキパーツが映える日野・プロフィア

 プライベートではアルファードを改造して乗り回すなど、「とにかく乗り物は何でもデカい方が好き」という一貫したこだわりを持つ。

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 なかでも圧巻なのが、ドライバー歴30年の「ヒロヒロ」さんだ。日野・プロフィアの改造費はなんと2500万円。「このくらいの額はトラックではさほど珍しくないんですよ」と涼しい顔で語り、さらに「たぶん乗り物には、人生で5億くらい使っているんじゃないですか」と続ける。

家ではハーレー3台をカスタムする生粋の乗り物好き。これまで億単位の費用を乗り物に注ぎ込んできたヒロヒロさん

 自宅ではハーレーを3台カスタムし、「家にいる時間より、車のなかにいる時間の方がずっと長いですからね」という言葉が、ドライバーとしての矜持を雄弁に物語っていた。

クロームメッキのグリルガードと多数の電飾で武装した日野・プロフィア

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 4人に共通するのは、仕事と「相棒」への深い愛着だ。孤独とは無縁の犬だらけのキャビン、コナンへの憧れが原点の女性ドライバー、天職と語る若者、億単位を注ぎ込む猛者——物流の最前線は、想像をはるかに超える個性の宝庫だった。

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