日本人には自分勝手に映る「家族主義」と「損得感情」

 もちろん中国の学校教育でも、道徳の授業で「人を尊重し、助け合いなさい」と教えられます。ただ、中国人は身内と他人の線引きが強烈で、身内のことはめちゃくちゃ思いやるけど、赤の他人には全く関心を持たない、という究極の家族主義が根付いているんです。

 この「他人への無関心」からくる行動が、日本人にとって自分勝手に映ってしまうのかもしれません。

 また、中国では損得で物事を考える人が圧倒的に多いともいわれます。特に私の地元は商人の街なので、そういう傾向が強いです。

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 日本社会には優しさが根付いていて、優しいことを評価する文化があるけれど、中国では「優しい人は馬鹿だ」「優しくしても得なんてしないのに」って言われてしまう。こういう文化のギャップが、お互いの理解をちょっと難しくしている気がします。

写真はイメージ ©AFLO

中国でも北部と南部で違う「人との距離感」

 ちなみに中国人が列に並ぶときに詰めてくるのは、単純に人との距離感が近いからというのもあります(笑)。

 特に北京などの北方エリアで暮らす中国人は、物理的にも心理的にも人との距離が近く、パーソナルスペースがかなり狭いんです。性格は情熱的で豪快な人が多く、「人類皆兄弟!」って感じで、初対面でもすぐに打ち解けます。

 逆に日本人は適度な距離感を保つことを好むし、パーソナルスペースもかなり広いので、一定の距離より近づくと不快感を抱くんだと思います。

 以前、東京タワーのアミューズメントセンターでアルバイトをしていたときに、順番待ちの列の間隔がかなり空くので「もうちょっと詰めてください」と呼びかけていたのですが、日本人は大抵詰めてくれないので困りました(笑)。

 でも、私の育った浙江省を含む中国南方地域の人々も、人と適度な距離感を保つことを好みます。性格も比較的穏やかで礼儀正しい人が多い印象。ひと言で中国人といっても、北と南で性質はかなり違うんです。

 私は南方の人間で、人見知りかつ、一般的な中国人よりは自己主張が苦手なので、正直中国より日本の方が性に合っているな~と改めて思う今日この頃です。

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