北中米W杯、日本は初戦でオランダと2-2で引き分けた。2度リードを許し、2度追いつくというしぶとさと強かさを兼ね備えた戦いぶりは、過去の日本代表と一味違う。

 流れを振り返ると、前半を0-0で折り返したが、50分。オランダがフリーキックからの流れの中から先制点を挙げる。フラーフェンベルフが右から上げたクロスをファンダイクが頭で押し込み、ゴール右下に沈めた。だが、今の日本はこんなことでは下を向かない。57分、左に流れた久保建英が相手ディフェンダーを惹きつけながら中村敬斗にラストパス。中村はペナルティエリア外から右足を振り抜いた。

中村敬斗 ©JMPA

 2-1となったのは64分、ペナルティエリア内右、ゴールまで距離のある位置からサマーフィルが左足で意表をついた。2-2としたのは試合終盤、伊東純也の右CKに小川航基が頭で合わせた、かに見えたがその前方でさらに鎌田大地が触っており、鎌田のW杯初得点となった。

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“落胆ムード”のオランダ、日本戦への“正直な評価”

 2度先行されるという展開からも、FIFAランク8位対18位という力の差からも、個の能力的にもオランダに軍配があがる試合に追いつき、日本は安堵と喜び、一方のオランダは明らかに落胆しているように見えた。

 現場にいたオランダ人記者にこの試合はどのように見えたのか、聞いた。

 1人目はオランダのサッカー専門サイト「フットバルプリムール」からブレヒト・フェルスロイス記者にお願いした。おそらくは20代の元気な若手が、眉間にシワを寄せながら答えてくれた。

 まずは試合結果について。

「僕自身は引き分けかな、と思っていました。ある程度はこの結果を覚悟してたんです。オランダでは、この試合に対してあまり楽観的な見方はされていませんでしたからね。ただ、最初の60分間はすごく良かったと思います。でもオランダが2点目を取った後、守備的な形に変えたあとは、全く攻撃に転ずることができなくなってしまった」

 オランダは勝てると思っていなかったのだろうか?

「いや、オランダではみんな『日本はとても良いチームだ』と思っていました。日本に対する評価はかなり高いですよ。その一方で、オランダ代表に対してはものすごく批判的なんですよ。それがオランダ人なんです。僕自身も悲観的です。だから、結果は大きな驚きではありませんでした。でも実際に試合を見ていたら、『これは勝てるぞ』と思ったんですけどね」