「オランダにとっては明らかに大きな失望だった」
2-1になるまではオランダが試合を優位に進め、その後クーマン監督は5バックに変更。攻撃は最大の防御とはこのことで、守備的になったが故にオランダはうまく守れず、日本は攻撃を畳み掛けることになった。フェルスロイス記者はクーマン監督の戦術に首を傾げる。
「クーマン監督をあまり高く評価できません。オランダは選手のクオリティが高いのに対して、監督の戦術には全く共感できないです。そういう意味では予想通りでしたが、それでもやっぱり失望はあります」
そう言って苦笑いする。最後に今後の予想を聞くと
「日本は準々決勝に行く力があると思います。日本は相手に対してすごく敬意を払っていましたけど、でも私は、日本は自分たちが思っている以上に強いチームだと思います。オランダは、うまくいけば準々決勝、ほんとは決勝って言いたいんですけどね」
代表愛ゆえの批判、といった感じだろうか。終始悲観的だった。
クーマン監督の采配に疑問…止まらない“辛口評価”
もう1人はオランダの3大日刊紙トラウ紙のマタイス・ファン・ダム記者だ。こちらも若手で、フェルスロイス記者よりもさらに監督批判が止まらない。
「オランダにとっては明らかに大きな失望でした。2-1でオランダ勝利を予想していました。実際オランダが主導権を握りましたし、日本は自陣から出られない時間帯が長かったです。でも最終的には引き分け。最大の理由はクーマン監督の酷い戦術判断です。もっともアグレッシブな攻撃の選手2人を下げたことですね」
ファン・ダム記者が指摘しているのは、70分にサマーフィルとマーレンをそろって交代させてしまったこと。これによってオランダの攻撃力が激減したと解説する。
「70分には3人同時に交代しましたが、下げたうちの2人は最も攻撃力のあるアタッカーでした。代わりに入れたのはスピードも攻撃力もない選手です。結果としてチームは引いてしまいました。しかも、これはこの試合だけじゃなくて、彼には何年も前から見られる傾向なんです。正直、戦術家としてはあまり優秀だとは思いません」
さらに続ける。
「記者会見で彼は『交代を後悔していない』と言っていました。日本の1点目も交代とは関係ないと言っていましたが、私はそうは思いません。こういう問題はずっと続いています。ワールドカップで戦うには、彼のレベルでは足りないと思います」

