姑が死んだ後、夫は急に態度がデカくなる
姑もですよ。姑おった時の方が夫と仲良かったりするんですわ。いいクッションになってくれてたわけです。「うるさいわ、もうお母さん嫌いやわ」「ああ悪いなぁ」って。
姑がおった頃は、横歩かれるだけでもぞーっとしてました。擦って歩くねん、うちの姑。ジャーーーいうて、蛇が天井を這う時と同じ音します。なんで知ってるか言うたら、田舎の家は蛇がよく天井裏に入ってたんですよ。ほんでその後をネズミがテッテッテッテッて追いかけるんですね。で、なんかこうやり合いしてんねん。もう化け物屋敷や、考えたら(笑)。結婚して、姑と同居して、「なんかで聞いたことあるな、ああ、そうか、蛇の這う音やな」と思う。
そんなお母さんが星になってもうたら、摩擦がなくなる。そこでふと夫を見て「ああ、こいつやったわ」って思う。本当の犯人が判明するんですよ。私はおばあちゃんが嫌いなんやわ、と思ったら違うねん。嫌いなのはそこの息子でした。これはびっくりしましたね。
男の方は、おふくろが亡くなったんだからって偉そうになんねん。昔は同居させてるから、おふくろで苦労かけてるなっていう気持ちが少しはあった。「ティッシュ取って」って言うのも、「おふくろと一緒におってくれて申し訳ないね」っていうのが入ってんの。でも姑が死んだ後、ただの「ティッシュ取って」になる。急に態度でかくなるの。遠慮がなくなるのよ、夫の方は。
そもそも勤め上げたって何よ?
それと、定年退職でしょう。これが一番しんどいね。「勤め上げた、勤め上げた」偉そうに言うて帰ってきます。夫たちにはちょっと改めてもらわなあかんと思う。拍手して「お疲れ様でした」って家族に言わすのは、もう1週間と期限切った方がいいと思います、法律で。女の人は「勤め上げた」なんて絶対ないわけでね。家の仕事は残ってるから。
夫は定年退職だけが誇りのように、勲章をもらったように持って帰ってくるでしょう。本当に大きなお世話よね。ねぎらわなあかんし、「お疲れ様」言わないかんし。主婦は言われないからね、「お疲れ様」って。
そもそも勤め上げたって何よ?って話。勤め上げんといてよ、勤め続けてよ。自分で「勤め上げたからなぁ」って。それは勤め上げてないです、怠け者です。60、65で、なんで仕事辞めてくんのよ。会社は居らしてくれへんかったって言うのなら、違うとこ勤めたらいいんですよ。
再雇用で、平社員になって、収入もガクンと減って、「田中くん」って言うてたのが上司だったりする。それでいいんですよ。男の人は女と違って辛抱せえへんから、すぐ辞めてくでしょ? プライド高いから。うちの旦那なんていうのはサラリーマンなんだけど、仕事で頭下げずに来たからね。嫁さんにも頭下げない、近所にも頭下げない。それを相手せないかんのよ。
