海外旅行、俳句の会、ゴルフ…趣味をやり尽くした夫は

 定年して最初の5、6年は、それでも趣味で輝いてました。うちの旦那は友達も多いし。別荘いっぱいあったんで、ハワイ行ってましたもんね、半月も。友達を引き連れて、偉そうにホノルルの小高い山の上にある素敵な別荘に行ってました。そしたらみんなヘコヘコしますやん、「悪いなぁ、タダで泊めてもらって」って。いい気分やったと思いますよ、嫁はんの買った別荘でね。私はその間、大阪で一生懸命仕事してました。

 俳句の会に入ってたこともありました。でも、俳句がつまんないから「小説を書こう、リレー小説」と言うたら解散になりました。自分の得意とすること、興味引くことに俳句の会を変える。元々あったとこに入れてもらってんだから、かきまわしたらあかんやん。そんなんするから「解散したわ」とか言うてこの間帰ってきました。

上沼恵美子さん

 今はもうゴルフにも飽きてるんだそうです。もう嫌になるんですよ、毎日行ってるから。友達がやってるゴルフ場があるんですよ、そいつと2人で回るわけです。車で15分くらいのところにあるから、10時スタート。そういう便利さがかえって楽しさを削いでるような気する。

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 やっぱりゴルフは朝早く5時に起きないかん。それで高速乗って行ってね。カレンダーに「ゴルフ」って花まるにしてね。あの時が楽しいのであって、ずっとゴルフやってたらカレンダーに印しませんからね。カレンダーに印しなくなった時点で楽しくないと思います。いまはちょうど気候がいいじゃないですか、それでも行かなくなりました。なぜでしょうか。コース覚えてんねんって。そこばっかり行き倒してるから、目つぶってても打てるんやて。それおもろないわ。

 最初の頃は朝起きて、ジーンズに穿き替えてた。それもすぐにパジャマのままになります。もう膝出尽くして「く」の字になったような、ネズミ色が群青色になってきてるような汚いスウェットを穿きっぱなしになりますね、オシャレな人やったのに。

 それで家から出て行かなくなる。男の人っていうのは家のことする習慣がないから、おるとこはソファ。そこへ横になんねん。もう身の置き場所がわからへんの。それでテレビ見てますわね。

※夫が家にいることで上沼さんの心身に起きた変化、定年後の夫婦関係を重病に至らせないための“処方箋”について語り尽くした記事全文は『週刊文春WOMAN2026夏号』で読むことができます。

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