女性用風俗の料金、利用の流れは?
――ちなみに、料金は具体的にどのぐらいなんでしょうか。
藤谷 私の利用したお店は120分で2万円ほど。指名料やオプション、交通費、ホテル代は別です。
男性用風俗は数千円から10万円以上まで店によって幅があるようですが、女性用風俗にそこまでの価格差はない印象です。多くの場合、人気セラピストでも「2時間2万円」が倍になることはあっても10倍になることはないといいますか。
――確かにそこまで高額という感じはしないですね。利用するときの具体的な流れも教えてください。お店のサイトで予約して、ホテルで待ち合わせした後は?
藤谷 ホテルなどに行く前にデートをするケースもありますが、ホテルの部屋に入ったあとの話ですね? 「カウンセリングシート」と呼ばれる紙に記入します。何を書くかは……、一例ですけど、呼んでほしい名前だったり照明の明るさ、BGMの有無だったり、性感帯、あるいは触ってほしくない場所なんかも。「わざわざお客さん側が言葉で言わなくていいように」配慮がされているように感じました。
その後、お互いシャワーを浴びて、まずは通常のマッサージ。それからだんだん性的な部分を触っていく……という流れのところが多いですね。よく聞かれる質問ですが、多くの男性用風俗店とやることは大きくは変わらないはずなのに、まずそこを確認するのだな、と興味深く思います。
適切な価格なのだろうか? “搾取”と感じた理由
――そんな初回利用の際ですが、サービスを受けて満足しながらも「これってやっぱり搾取だなあ」と感じたとか。どうしてでしょうか。
藤谷 まず「知らない人にお金を払って性行為に近いことをしてもらうのは、そもそも相手の尊厳を削る行為なのでは?」という自分への問いかけがありました。
“搾取”とは、Wikipediaでは「一般的には、人を自分本位に、または非倫理的に利用すること」とあります。さきほど独身偽装の話で、「性欲のために人を騙すな」といいましたが、性欲のためにお金で人を使っていいのかという。それすなわち“搾取”というよりは、自分が当初「安い」と感じた料金に見合った行為なのだろうか、適切な価格なのだろうかと利用しながら疑問に思っていたところはあります。
120分で2万円だと単純計算で1時間では1万円。お店と折半すると時給は数千円になる。当時は割引セールを頻繁に行う店も少なくなく、価格競争になっているように感じました。その状況で使い続けている自分は搾取構造に加担している側なのではないかと。