「カモン!」「え、僕ですか?」中継が始まる直前に手招きされて…

中久木 現地レポートをしようと思って、拙い英語で「ジャパニーズ・TVステーション」とティシアさんに声をかけたんです。

 そしたら彼女が、ジェスチャーで「もうすぐ中継が始まるから、ちょっと待っててね」という感じのことを伝えてくれて。

「中継が終わったら対応してもらえるのかな」と思いながら様子を見ていたら、中継が始まる直前に、ティシアさんが「カモン!」みたいな感じで、私に向かって手招きしてくれたんですよね。

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 最初は自分が呼ばれていると思っていなくてぼーっとしていたのですが、周りにいた英語がわかる人から「呼ばれてるよ」と教えていただいて。「え、僕ですか?」という感じで入っていったあとに起こったことが、あの映像です。

 まさかああいう形で入ることになるとは思っていなかったので、かなり気が動転していましたね。

会場周辺を取材していた中久木アナ

「英語は1割も理解していません」中継で生まれた“奇跡的なやりとり”

――取材を受けている最中、英語はどのくらい理解できていたのですか。

中久木 1割も理解していません(苦笑)。

――でも、ティシアさんの「How excited are you?」という質問に対して、「I'm EXCITED!!!」と絶叫しながら答えていましたよね。

中久木 あれは完全な奇跡です(笑)。私は彼女から何を質問されているのか、まったく理解できていなくて。

 単語が耳に入ってきた中で、無意識のうちに「EXCITED」という言葉を出したら、それが奇跡的にかみ合って、あのやりとりが生まれました。

――ものすごいテンションで、まさに「EXCITED」なことが伝わってきました。

中久木 もともとテンションは高いほうですが、W杯の興奮にプラスして、アメリカの生放送に出ているという状況にアドレナリンが全開になっていました。

 それに、せっかく呼び込んでもらったんだから、日本サポーターとしての声を届けたいという思いもありましたね。

 伝え手の仕事をしている人間として、何もわかりませんで終わるわけにはいかないという使命感もあって。何かを言わなければいけない、この思いをどうにかして伝えなければいけない、という一心でした。奇をてらうつもりは一切なかったんですよ。