「お互いに『グッドラック』と伝え合い…」オランダサポーターとの“幸せな交流”

――取材中、ユニフォームの背中に書かれた「TOYAMA」という文字を見せながら、「富山」という言葉も連呼されていました。

中久木 日本代表に富山県出身の選手はいないけど、「私が富山県民の思いを背負ってエールを送ってきます」という気持ちで現地に行ったんです。

 英語がもっと話せれば富山のことをもっとアピールできたので、そこは申し訳なかったと思っています。ただ「富山」というワードを耳にした方が、手元のスマートフォンで調べてみるきっかけになれば嬉しいな、という思いでした。

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――ユニフォームの背中にはメッセージも書かれていました。

中久木 富山県内の高校サッカーの関係者、保護者の方、富山県サッカー協会の方々などからメッセージをいただいたんです。皆さんのエールが日本代表の選手たちに届くように、試合中はユニフォームを裏返して観戦していました。

メッセージが書かれたユニフォームを着て観戦したという

――スタジアム周辺では、サポーター同士の交流もあったのですか?

中久木 オランダサポーターとの交流がありました。それも素晴らしかったです。皆さんすごくウェルカムで。

 もちろん「俺たちが勝つ」とは言うのですが、日本のこともリスペクトしてくれているんです。そして最後には、お互いに「グッドラック」と伝え合いました。

 健闘を祈り合うこの空気感こそが、スポーツの力、サッカーの力だと改めて感じましたね。悲しいニュースが多い世の中ですが、現地ではすごく幸せな空気を味わうことができました。

「日本サッカーがここまで成長したのか」試合後にはスタジアムで号泣

――実際に現地でオランダ戦を観戦した感想は。

中久木 あの空気感を現地で感じられて、感無量でした。アメリカで、しかもダラス・スタジアムはすごく大きいのに、青いユニフォームが半分ぐらいを占めているように感じたんです。

 日本から1万km以上離れたところに何万人もの日本サポーターが集まっている。その光景に感動しましたね。

 試合が終わった後は、日本サッカーがここまで成長したのかという感動と確信を全身で感じて、涙が止まりませんでした。

――今後の日本代表に期待することは?

中久木 日本代表の選手たちとスタッフの皆さんが、今回の北中米大会を振り返ったときに「本当に良い大会だった」と思えるような時間を作ってほしいですね。

 そして、これから日本代表を目指していく子どもたちに、夢を与えるようなプレーを見せ続けてほしいと思っています。

 日本代表選手たちのそういったプレーが、次の世代の日本を強くしていくことに繋がっていくと、私は信じています。頑張れ、ニッポン!

写真=本人提供

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