「全てティシアさんのおかげ」なぜ動画が世界的にバズっているのか?
――中久木さんとティシアさんのテンションも噛み合っていたように感じます。
中久木 私が「EXCITED」と叫んだとき、ティシアさんも同じテンションで叫んでくれましたよね。「I love it! Yeah! Baby!」みたいな感じで、ものすごい声で。あの第一声のテンポの速さがすごくて。
あれはおそらく、私に合わせてくれたんだと思います。そうすることで、「このインタビューは成立している」ということをティシアさんが示してくれた。見ている人は「このテンションで受け取っていいんだ」と感じられたはずです。
もしティシアさんが「困ったサポーターを連れてきてしまった」という対応をしていたら、絶対にこんなことにはなっていない。
今回こんなに話題になっているのは、全てティシアさんのおかげだと思っています。本当に彼女に感謝しています。
――ティシアさんの対応が素晴らしかったと。
中久木 私が「いつも、いっちゃん。」(KNBのキャッチコピー)と叫んだり、富山の話をしているときは、ティシアさんがちょっと困ったような、ユニークな顔をしていましたよね。多分あの表情も、あえてしていたんだと思います。
テンションが高い人に対しても、低い人に対しても、その人から何かを引き出すために、どうするべきかを考えて対応している。プロフェッショナルというのはこういうことだと、動画を見返しながら本当に勉強になりました。
「世界から集まる人々を受け入れて、リスペクトしてくれている」
あと、ティシアさんがあのような素晴らしい対応ができるのは、相手が日本人であれ外国人であれ、自分以外の誰かに対するリスペクトを持っているからだと思うんです。
ワールドカップを機に世界から集まる人々を受け入れて、リスペクトしてくれている。私のような答え方をする人間を排除しようと思えばすぐにできたのに、私が声を発するたびにそれを拾ってくれようとするティシアさんの姿勢に、彼女の人柄を強く感じました。
――ティシアさんは後日、SNSで「時に、最も心を動かす瞬間は完璧な言葉から生まれるのではなく、人と人との本物のつながりから生まれる」「言葉は障壁ではない」とつづっていましたね。
中久木 私はそれを見て、本当に嬉しくて。世の中には差別があって、国と国の間だけでなく、国の中でも、地域の中でも、学校の中でも、自分とは違う何かを認めないということが起きています。
でも今回のティシアさんの対応や姿勢を見れば、「差別なんて必要ない」というのが伝わってくると思います。
