小泉今日子さんに推した作品は?

キョンキョンを感じるバイ・ルー(写真:REX/アフロ)

――『逐玉』はどんなところが面白かったですか? 

松本 僕はやっぱり言葉の人だから、まず、セリフや脚本が気になるんだ。あとは構成、演出、どうやって撮ったんだろうとか。そういう複合的な視点で観て、『逐玉』は面白いなと。一番感心したのは雪のシーンが多いこと。韓ドラだと、ファーストキスの日は雪が降るという演出があるけれど、『逐玉』は冒頭からずっとチラチラチラチラと降ってるんだ。花びらみたいに。風花だよね。

――細かい雪が美しい。

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松本 そう。VFXかもしれないしAIなのかもしれない。でも、手のひらでちゃんと溶けたりするんだ。あと、カメラワークも洗練されていて。ときどき水をアップでポンと入れてくるんだけど、それが意外とおいしい映像になっている。そういう遊びの映像って日本や韓国のドラマではあまり観ない。チャン・イーモウが得意だよね。アクセサリーばっかり映したり。

――チャン・イーモウは画面構成を徹底的に計算したショットが得意ですよね。

松本 そして、ヒロインのティエン・シーウェイ。彼女は豚を“おいしく”捌く肉屋の娘なんだけど、豚を背負って現れるのが初登場シーンだから(笑)。あと、腰にいつも肉包丁を下げていて、それを武器にして戦う姿もカッコいい。

――甲冑姿もいいですよね。

松本 女性が鎧を着て馬に乗って画になるってなかなかないんだ。本当にあの子はカッコいいよ。

『逐玉』でのティエン・シーウェイの甲冑姿(iQIYIのInstagramより)

――俳優養成学校かなんかで訓練したんですかね?

松本 いや、このドラマのために鍛えたって言ってたよ。豚を持ち上げるくらいの力持ちだもの。

――「今世はいい豚に。来世はいい人に」っていう決め台詞も面白いです。

松本 いいよね。噂によると、最初はバイ・ルーにオファーしたらしく、断られたらしい。豚を殺すのが嫌だったんじゃないかと僕は推察してるんだけど(笑)。

――バイ・ルーもアクションが得意ですよね。そして、美しいけど、サバサバしてるイメージもあって。

松本 キョンキョン(小泉今日子)みたいだなと思う。だから、この間、キョンキョンと食事をしたときに『逐玉』と『招揺』も推しといたんだ。彼女、BTSが大好きで韓流ドラマはよく観てるけど、華流は観たことがないらしく。お休み中に観ると言ってた。

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 8時間超のインタビューで語ったのは20作以上! 終盤には、松本さんが聖地巡礼するほど愛する『チェンソーマン レゼ篇』と『異人之下 アウトサイダーズ』を重ねる場面も。はたして、この二つの作品の共通点とは⁉ マニアックすぎる中華ドラマ愛が詰まったインタビュー記事全文は『週刊文春WOMAN 2026夏号』でお読みいただけます。

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