何回抹茶アイスって言わせれば気がすむんだ!!
はい乗ってきたよ、次!! テレビ!!
金のことばっか聞くんじゃねえ!! 何回抹茶アイスって言わせれば気がすむんだ!! あと北海道のじーちゃんの映像はもうお腹いっぱいだから!!
あと、もう、セリーナ!!
なおみと同じく、私もかっこいいあなたに憧れてます。「男子選手だったら(コーチングというジャッジは)取られなかったのではないか」というのも、もしかしたらそうなのかもしれない。テニスに限らず様々なスポーツに未だレイシズムやセクシュアリズムが純然と横たわっているのは、事実だから。だけどそうした見えない敵と長く戦ってきたセリーナだったら、なおさらあの日審判とではなく大坂選手と戦って欲しかった。日本とハイチ、そしてアメリカ、複数のスタンダードの中で生きてきた大坂選手と。もう色んなこと、うっせーバチコーンっつって、結局これだろバチコーンって、きっちりテニスで勝敗つけてほしかった。何も知らない外野の野暮な邪推なんてぐしゃっと叩き潰してほしかったんですよ。ラケットではなく。
「なおみ……えぐ!!!」
最後におまえ!! 自分!!
日々流れてくるこうしたニュースにおける「この場合何を言うのが正解か」合戦に、一番巻き込まれてるのは他ならぬおまえだ!! そもそもこんなコラムを書いている時点で、この優勝に対する「正しい態度」を探してる。一生インターネットでブツブツ言ってろ!! ごめんね、なおみちゃん。でも本当に嬉しくて泣きました。
試合もすごかったけど、私が一番グッときたのは、絶賛されたあの優勝スピーチの最後、大坂選手がわざわざセリーナの方を向いて、頭ぺこってやったとき。この異様な空気を作り出した最重要人物 を「あなたが大好きです」という瞳で見つめながら頭を下げる。あの時のセリーナのギョッとしたような、不意をつかれたような、すんごい強打の後しれっとネットすれすれに落としてきやがったコイツ的なあの表情。あのシーンをテレビで見るにつけ「なおみ……えぐ!!!」と震えてしまいます。おそらく誰に何を言われるより、あれがキツかったはず。天真爛漫って、やっぱ凶器……そんななおみに、もうラブしかないです。