チュニジア戦で2ゴール1アシストと大活躍した上田綺世(27)。
「今大会、最も期待する選手は綺世です」
今回のW杯前、森保一監督は、そう言った。
指揮官の絶大な信頼を受けている上田。日本代表のエースストライカーとしてカタールW杯以降の全40試合で26試合に出場、16得点を挙げている。2025-2026シーズンのオランダリーグでは25得点を挙げ、日本人初となる得点王に輝いた。
点取り屋というだけではなく、ポストプレーの質で他選手との違いを見せ、今や日本の絶対的な存在にまで成長した。
1本もシュートを打てなかった4年前のコスタリカ戦
上田の成長のスタートは、4年前、カタールW杯に遡る。
前田大然や浅野拓磨らと1トップのポジションを争った。ドイツ戦で浅野が逆点ゴールを決めた時は鳥肌が立った。自分も、という気持ちが沸き立ち、そのチャンスが2戦目のコスタリカ戦で巡って来た。スタメンに抜擢されたのだ。
だが、屈強な相手DFのパワーに負け、ポストプレーもままならず、シュートは1本も打てなかった。前半だけで途中交代となり、試合も敗れた。
「何もできなかったです。悔しいというしかない。チームのためにと思っていましたが、まだまだ未熟で経験不足をすごく感じました」
試合後、うつむく表情からは、前向きな言葉はほとんど出てこなかった。

