背番号を9番から18番に変更した理由
並行して肉体強化を図った。もともと食が太く、ビュッフェも全て制覇するぐらいよく食べる。食と筋トレと体幹強化で当たり負けしない体を作り上げた。
北中米W杯の最終予選でプレーの安定感を見せるようになり、日本の1トップは上田だと言われるようになったのは、昨年10月のパラグアイ戦とブラジル戦での活躍だった。ブラジル戦ではスタメンで出場し、0-2から追いつき、上田は決勝ゴールとなる3点目を決め、14戦全敗のブラジルから初めて勝利を勝ち取った。
「CKからヘディングのゴールってあまりなかったので、良かったです。自分は、もともとセットプレーからのヘディングのシュートが少なくて、その入り方とか、当て方は小川(航基)君がうまいので、よく聞いていました。こういう点の取り方ができると自分の幅も広がると思いますし、ブラジルから取れたのも自信になります」
パラグアイ戦から背番号を9番から18番に変更していた。エースストライカーの番号ではなく、18番にこだわったのは小さい頃、憧れていたドイツ代表のユルゲン・クリンスマンが付けていた背番号であり、鹿島で最初につけた番号で初心に返るという気持ちがあったからだ。そして上田は、今回のW杯でも18番を背負っている。
W杯で活躍すべく環境は整った。
オランダリーグの得点王として、その自信と自分の成長を感じてW杯に臨める。「レベチ」と言われるポストプレーで日本代表のチームメイトからの信頼は絶大だ。
この2つが、4年前と大きく異なる。クラブのチームメイトで代表でも一緒にプレーする渡辺剛も「今季のアヤセのプレーはすごい。W杯でも活躍するでしょ」と太鼓判を押す。
第一子誕生、『anan』の表紙に抜擢…「この4年間は充実したものになった」
さらに代表メンバー発表前に第一子となる女児が生まれ、大きなパワーを得た。インスタグラムには愛おしそうに女児を抱く、上田の父親としての優しい姿が見て取れる。
中村敬斗とともにファッション誌『anan』の表紙に抜擢されるなど、世間からの人気も高い。
4年前の自信を失い、頼りなさを感じていた上田はもういない。
「4年前と比べると立場も違うし、選手としてのクオリティーも価値も全く違うものになっている。僕自身はこの4年間は充実したものになった」
上田は、そう語る。
「W杯の悔しさは、W杯でしか返せない」
その借りを返すために、アメリカにやってきた。今の上田ならば倍返しはもちろん、数倍にしてカタールW杯の悔しさを晴らし、日本をまだ見ぬ世界へ導いてくれるだろう。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。次のページでぜひご覧ください。
次のページ 写真ページはこちら


