「外の空気を吸おう」河川敷での凄惨な殺害と死体遺棄

 ハシヅメは、緊縛され猿ぐつわをされたままのコンドウさんを自車の後部座席に押し込み、その隣にナカニシを座らせた。犯行に使用したロープや包丁などの道具をすべて車に積み込み、忘れ物がないかを確認した後、車を発進させた。

 深夜の道路を走行しながら、ハシヅメは茨城県取手市内の駐車場や目的地の河川敷付近などをあてもなく連れ回した。殺害場所を探していたのか、あるいはタイミングを見計らっていたのか……。

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 途中で立ち寄った駐車場で、ハシヅメはナカニシを車外へ呼び出した。「このままではもうしようがないし、自分が後ろから刺すんで、ナカニシ、悪いけど、コンドウさんに外の空気吸おうという形で表に連れ出してくれないか」。明確な殺意の伝達に対し、ナカニシは拒否することもなく無言で車に戻った。

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 午前4時頃、車は取手市内の利根川河川敷付近に到着する。ナカニシはコンドウさんに対し「ちょっと休むから」と声をかけ、自らが先に降車して後部座席のドアを開け、緊縛状態のまま外へ出るよう促した。

 暗闇の河川敷で、ナカニシの後ろを歩いていたコンドウさんの背後に、ハシヅメが音もなく忍び寄る。ハシヅメは手にしていた刃渡り約16.7センチメートルの包丁を突き刺した。

 不意の激痛に驚いたコンドウさんが振り返り、バランスを崩して仰向けに倒れ込む。ハシヅメはそのまま馬乗りになると、今度は左胸の心臓付近をめがけて包丁を深く突き刺した。刃は下大静脈を損傷し、致命傷を与えた。この刺突の最中、必死に叫び声を上げようとするコンドウの口を、ナカニシが自らの手で強く押さえつけ、周囲に声が漏れるのを防いでいた。

 二人の男による冷酷な連携の前に、コンドウさんは大量の血を流して絶命した。

 殺害を終えると、ハシヅメは死体の上半身を、ナカニシは足の部分を持ち上げ、車のハッチバックに死体を積み込んだ。車を走らせながらハシヅメが「埋めなくちゃ」と死体遺棄の意向を伝えると、ナカニシはここでも反対することはなかった。

 午前7時頃に一旦別れた二人は、午前10時頃に事務所で再び合流する。途中でスコップとはさみを購入したナカニシは、ハシヅメとともに茨城県鉾田市の山林へと向かった。夕方頃、彼らは山林の奥深くに穴を掘り、死体を埋めて隠蔽した。さらに、死体が野犬などに掘り返されて発覚することを防ぐため、埋めた土の上にわざわざ猫よけ剤を撒布するという、死者に対する尊厳を著しく欠く念の入った工作まで行っていたのである。

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