「攻守にバランスが取れたチームに」今の日本の強さ

――終わってみれば4-0の完封勝ち。今の日本の強さは何だと思いますか。

 まず、組織力が上がったのが大きいです。攻守の切り替えが非常に早くなっているし、守備力も非常に高い。カタールW杯が終わった後は、どこでボールを奪うのかなど守備のベースがなかったけど、今は整理されて攻守にバランスが取れたチームになった。

 もうひとつは、個人の能力が非常に上がった。海外でプレーすることで、技術も個人戦術も進歩した。それがチームの成長に繋がり、4年前のようにおどおどしたり、慌てている感じがなくなった。自分たちはやれるんだという自信と、自分たちは強いという自覚を持ってプレーしている。

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 オランダ戦のドローは自信になったと思うし、チュニジア戦は、4点取って歴代最多得点だった。W杯で、ここまで点が取れるチームになったというのは、本当にすごいことですし、日本は強いなと思います。

©JMPA

「今や日本に欠かせない選手」チュニジア戦のマンオブザマッチは

――チュニジア戦のマンオブザマッチは誰でしょうか。

 田中碧と佐野海舟のふたりですね。上田は2点取り、勝利に貢献したけど、ゲームを作っていくなかでの田中の貢献度が非常に高かった。攻撃面ではパスを散らし、鎌田と伊東のゴールに絡んだ。

 佐野とのボランチも昨年のパラグアイ戦とガーナ戦の2試合しかないけど、佐野の立ち位置を見ながら攻守のバランスを取っていた。連係で言えば、1列前に出た鎌田との関係も良かった。鎌田が下がってくると田中が前に行ったり、ほんとうに気が利く選手だなと思いました。

――佐野の評価は、どういうところでしょうか。

 チュニジアはあまり前に来なかったけど、自分たちのミスで相手が攻撃のスイッチを入れようとしたところに、必ず佐野がいて攻撃の芽を摘んでいた。運動能力が高く、スマートだし、とにかく運動量がすごい。今回は、4点目のアシストも決めた。

佐野海舟 ©JMPA

 正直なところ全盛期の遠藤航よりもいいと思う。このW杯が終わったら日本選手史上最高額の移籍金とかを用意されて、レアル・マドリードとかビッグクラブに行くんじゃないかな。モウリーニョが好きなタイプだと思う。そのくらい圧倒的なパフォーマンスを見せているし、今や日本に欠かせない選手になった。