――どんなアルバイトだったんですか。
古谷 働いたのは韓国料理屋だったんですけど、ホールとして小さい料理を運ぶところから始めて、時間もまずは3時間くらいから働かせてもらえて。それはすごくありがたかったです。
退院してからはただ生きてるだけ、ただ歩いているだけ、ただご飯が食べられるだけで感謝を感じていて。アルバイトできているという事実だけで、幸せに感じていました。その気持ちが徐々に大きくなって、一旦声優という仕事をリセットしようという思いに繋がっていきました。
最終的に引退を決めた理由は…「私の代わりはいると感じて」
――その前までは声優として復帰も頭にはあったんですね。
古谷 どうしようかなって感じでした。ちょうど交通事故に遭った時期は仕事がうまくいっていない時期でもあったんです。自分なりに、短い期間だったかもしれないけどがむしゃらに頑張ってきた。
一方で、これはどのお仕事でもそうですけど、嫌なこともいっぱいある中で、声優という仕事が嫌いになっちゃう時もありました。それでも何とか頑張ってきたけれど、うまくいかない。仕事をしている上ではよくあると思うんですけど、休まないと壊れるなとも考えていて。一旦リセットしたいって気持ちが、入院中にどんどん大きくなっていっていました。
あと入院したことでお休みをしないといけない仕事があったんですけど、しょうがないことなんですけれど私の代わりはいるということもすごく感じていて。
――代役が立てられたということですか。
古谷 そうです、そうです。結局、私が戻れないままなこともあって、代わりの子が仕事を引き継ぐということもあって。入院中もSNSを更新していましたし、私の復帰を待ってくれているファンの方たちの声も見ていたんですが、同時に復帰は簡単じゃないなとも思っていました。
声優としての仕事もうまくいかず、これからどうやって生きていくんだろうと考えた時に、他の道も選択肢の中に入ってきて。一人の人間として、人生を楽しもうかな、やりたいことをやってみようかなと思って引退を決めました。
