円安を背景とした外国人投資家や資産家たちの不動産「爆買い」。その影響により物件価格は高騰し、マンションの外国人オーナーと住民の間では信じがたい生活上のトラブルが発生している。とりわけ注目されるのは中国人オーナーだ。
今、全国のマンションで何が起こっているのか。はたして、悪いのは外国から来た彼らだけなのか? 不動産事業プロデューサーとして業界に精通する牧野知弘氏の新刊『「外国人不動産」問題』(祥伝社新書)より、一部を抜粋して紹介する。(全3回の2回目)
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共用部で我が物顔の中国人
トラブルは私たちが住む一般のマンション内でも、中国人所有者が増えるのにしたがって、顕著になりました。日本人がごく当たり前と考えているマナーも、彼らにとっては「え? 何で?」なのです。
たとえば、マンションの廊下は共用部です。皆が通行するのに邪魔になってはいけません。ところが彼らにとっては共用部も、使えるなら自在に使ってしまう空間です。玄関の外周りに、物置を置く、自転車を並べる(最近は日本人も大事な自転車を置く人がいますが)、靴を並べる、漬物樽を置く、買ってきた食材を積み上げる、やりたい放題です。
高級マンションになると、エントランスロビー周辺には気持ちの良いラウンジが設置されているケースが多いですが、ここに友人たちを招いてパーティーを始めます。これがエントランス中に響き渡るほどの大音声。こうした行動が日本人住民にとっては耐えられない行為に映ります。
中国語は「四声」という発音方法を使います。たとえば、「マ」という発音は「マー」と伸ばす(一声)、「マア←」(二声)と語尾が上がるもの、「マア→、ア←」といったん下げてから上がるもの(三声)、「マア→」(四声)と語尾が下がるものを組み合わせるので、はっきり発音しないと違う意味になります。また「パ」や「バ」といった発声音や濁音が多いので耳に障る音が多く、うるさく聞こえるという言語的な特性があります。
