さらに、中国人は日本では考えられない厳しい競争社会で暮らしていて、とにかく自己主張をしていかなければ、社会から置いていかれるという緊張感と恐怖心が常にあるため、大声で自分の立場を主張する習性がある、と中国社会に関して論説が多い近藤大介氏が著書『ほんとうの中国』のなかで述懐されています。
宴会はしないまでも、ラウンジ内で中国人の子供たちが集まってゲームに興じている、買ってきた食材を中国人同士で仕分けしていてそのあとが汚い、友達を連れてきていつまでも大声で話している、といった指摘が相次いでいます。この他、マンション内のジムの使い方、外部宿泊者用の部屋を民泊として又貸している、エントランス内に飾られた花や植栽を失敬するなどなど、こうした中国人の行動を批判するコメントはSNSなどであふれ返っています。
極端なものになると、共用部で子供に小便をさせている、ペットがエレベーター内で糞をしてそのままにしている、痰を吐く、嘔吐物があるなど、枚挙に遑がありません。このあたりになると、やや誇張して書かれているようにも見えます。SNSでは本当に正しい情報とは思えないものまで掲げられ、おもしろおかしく拡散される傾向があります。また少なくとも、私がおつきあいしている中国系の方で、そのような行動をする人がいるとは思えません。
ただいっぽうで、中国人にとってはマンションの自室を出たところは「外」という概念が強いようです。日本人にとってマンション内は家のなかに準じた場所である認識が強いのですが、彼らにとっては外。だから極端な場合、ごみを捨てる、痰を吐く、のに躊躇がないとも言えます。
彼らにとって、ごく普通の行動を日本人から咎められるのは気持ちの良いものではないかもしれません。中国人から見れば、日本人は細かすぎ、気にしすぎ、どうしてこんな些細な事に腹を立てるのだと思う傾向も見られます。郷に入っては郷に従えとはよく言われますが、日本の生活習慣について、私たちもただ対立するのではなく、懇切丁寧に教え、相互の理解を進めていくことが大切です。
日本を訪れる多くの中国人旅行客は、一様に日本の街の清潔さに驚嘆すると言います。特に、トイレのきれいさはおそらく世界一でしょう。繰り返し日本に来ることによって日本人の清潔に対する意識を理解する、長く日本で暮らすことによって私たちと同様な清潔感を持つようになることで、今後は溝が小さくなることと思われます。
思い起こせば、私の子供の頃の東京は、街を歩けば大人は平気で路上で痰を吐いていましたし、地下鉄には痰壺が常備されていました。夜中の繁華街では、立小便をする酔っ払いの姿はごく普通の光景でした。
管理組合総会は中国語で
湾岸エリアにあるタワーマンションの管理組合総会で実際に起こった出来事です。マンションの管理組合総会は、マンションの区分所有者全員で構成される意思決定機関です。通常は年1回開催されます。議事内容は組合会計の決算報告、年度予算、大規模修繕計画、建て替え、役員人事などが決議されます。
