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「犬のぬいぐるみを抱かせると、大声で泣いていても、いつの間にか、コトンと眠ってしまう子供でした。4歳の誕生日から、指のおしゃぶりはやめさせましたが、ぬいぐるみだけは、小学生のころまで離しませんでした」
ピンクのワンピース姿で…
嫁ぐ日の朝、紀子さまと家族は、東京都豊島区目白の学習院共同住宅にある3LDKの自宅から階段で屋外に降りてきた。紀子さまはピンクのシルクのワンピース姿、同じ布のピンクの帽子に白い手袋をはめ、胸には真珠のネックレスが輝いていた。宮内庁からの迎えの車に乗り込む紀子さまを、家族が温かく見送った。
辰彦さんは、紀子さまの手を固くにぎりしめた。「ありがとう存じました…」。紀子さまの声がもれた。そして、父は「お元気でいってらっしゃい」と、声をかけ、何度も何度も、娘と握手を繰り返した。
1990年6月29日午前、秋篠宮ご夫妻の「結婚の儀」が皇居・賢所で行われた。殿下は束帯、紀子さまは十二単のいずれも古装束姿で、結婚を誓い合った。そして、秋篠宮家が創立した。ーーでは、二人の新婚生活は、どのようなものだったのだろうか?(#2につづく)
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