では、李氏はなぜ、「スポーツへの政治介入」とも受け取れる強硬な発言をしたのか。
まず、極貧家庭に育ち、高校に通わず、特待生制度で比較的無名の韓国中央大学に入った李氏としては、「学縁」は忌むべき対象だと言える。
Xの投稿回数が明らかに増える李在明大統領
また、韓国政府元高官らの証言によれば、李氏は大統領就任時の1年前に比べ、明らかにXに投稿する回数が増えている。証言した一人は「李氏は(与党の)共に民主党でも少数派。国民に直接訴えないと権力を維持できないと考えているようだ」と語る。
8月には同党代表選が行われる。李氏が推す金民錫(キム・ミンソク)前首相と、強硬左派で党内主流派の鄭清来(チョン・チョンネ)前代表の争いになるとみられている。別の証言者は「次の代表は2028年総選挙での党公認権を持つ。鄭清来氏が当選すれば、党が李氏の言うことを聞かなくなり、レームダックが始まるだろう」と話す。
今回の過激なX投稿は、不安と不満を募らせる李在明氏による「八つ当たり」だとも言える。韓国は伝統的に、スピードやロングパスを重視する組織サッカーを志向してきた。洪明甫氏は辞任会見の最後に「私は代表チームが再び国民の信頼と愛情を勝ち取るチームへと成長することを心から願っている」と語った。政治の介入をはねのけ、「太極戦士」が世界で再び活躍する日も必ず来るだろう。
