なぜ借金が増えるのか?

「コーヒー農場はいくつかの部落に分かれていて、その一つに我々家族が住んでいました。それぞれの部落をまとめるのがセントラルと呼ばれるところ。ここに収穫したコーヒー豆を集めるんです。セントラルには売店もあって、そこで必需品が買えるようになっている。お米だとか塩肉、缶詰とかね。でも高いんです。

 町にある普通の店で買おうにも、農場から町に出るってなったら1日がかりですから。帰ってきたら真夜中になっている。結局セントラルの売店で高い食べ物を買うしかないんです。買い物をすればするほど借金がかさんでいく。働けど働けど借金まみれというシステムなんです。まさに奴隷ですよ。

 用意された家にはトイレもなく、トイレットペーパーなんてもちろんない。コーヒーの枝とか葉っぱで拭くんです。単に厳しい肉体労働というだけでなく、生きていくことすべてが苦しみとともにありましたね」

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