心の中で「大好きだったおばあちゃんはもう死んだ」と思うことにした理由
――カマたくさんとお母さまは、おばあさまを在宅介護するうえでどんな心構えでいたのですか。
カマたく 私と母親は似ているので、悩んでも仕方がないことでは悩まないタイプなんですね。それよりも、実際に起きている問題に対してシステマチックに対応しようと考える方だし、祖母が変わっていくことで悩んだりはせず、病気だから仕方ないよね、と考えていました。
祖母に「アンタ誰!?」と叫ばれた時、心の中で「大好きだったおばあちゃんはもう死んだ」と思うことにしたんです。今、目の前にいるのは「ご縁あってお世話をすることになった認知症の高齢女性だ」と。
――それは自分の心を守る防衛本能のようなものだったのでしょうか。
カマたく 多分、そうだと思います。おばあちゃんが変わってしまったことを真に受けて感情で受け止めてしまうと辛いんですけど、感情で受け止めなければ耐えられるので。
ストレスでボロボロになり、1日20回くらい「早く死んでくれないかな」と…
正直、私も母もストレスでボロボロになっていた時期は、1日に20回くらい「早く死んでくれないかな」と思っていました。
もちろん、言動や態度には一切出しませんでしたけど、人格が秒単位で変わってしまうので、私が大好きだったおばあちゃんは私の中にもういないわけです。
情があったら、在宅介護なんて続かないと思います。そうしなければやりきれなかったんですね。
――SNSでおばあさまの介護のことを発信しようと思ったのはどうしてでしょうか。
カマたく 単純に「笑い話にしたら面白いな」と思ったくらいですかね。それがストレス解消になったというか、しんどいことや疲れることがあった時に、面白い話として上書き保存するのが得意なタイプなんですよ。
介護ってやっぱりしんどいんですけど、「これは面白いことだった」という風にしてしまえば、「面白かったこと」として自分の中で処理ができるので、そうしています。
撮影=杉山秀樹/文藝春秋
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