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ザコシショウが明かす「パンツ一丁はタモリさんへのオマージュ」

テレビっ子・ハリウッドザコシショウさんインタビュー #2

最初から最後まで古畑任三郎だけみたいなネタは厳しい

―― 『R-1』で勝ち進んだときは、「古畑任三郎」はもうやっていたんですか。

ザコシショウ まだです。その2年前ぐらいにスーツを着て、かつらをかぶった古畑任三郎はやっています。『R-1』では、最初から最後まで古畑だけみたいな一本調子のネタはなかなか厳しいんですね。たとえば見てる人が10人いるとすると、古畑を知っている、知らないで5:5くらいに分かれちゃう。で、古畑を知っている人の中でも「これ、古畑じゃねえよ」って人が半分ぐらいいるとすると、もう2人ぐらいしか笑わない。

 ものまね連発スタイルがなんでいいかって言うと、3分の中で8個ネタを持ってくるとするじゃないですか。1発目はつまらなくても、2発目は笑えるかもしれない。いっぱいやることによって確率が上がるんですよね。「お前はなにも考えていない、ただやりたいようにやっているだけだろう」っていう人もいるんですけど、僕なりの計算でやっているんですよ。

ピンになってかぶりはじめたテンガロンハット

―― テンガロンハットをかぶりはじめたのは、いつごろなんですか。

ザコシショウ ピンになってからですね。コンビからピンになるから、けっこうなキャラチェンジしないといけないなと思って。「ハリウッド」ってつけたのもアメリカのプロレスラーのハルク・ホーガンが由来なんですけど。ホーガンはすごいベビーフェイスだったけどそれがマンネリ気味になって、ハリウッド・ハルク・ホーガンに改名して大ヒールにキャラチェンジした。僕もコンビのときは白い衣装を着ていたんですけど、黒にして。どうせ髪の毛もちょっと薄くなってきているからスキンヘッドにして、テンガロンハットをかぶって、ひげをたくわえて。

 

―― ヒールターンをしたんですね。

ザコシショウ 女性に媚びるような芸風じゃないですから、そういうヒールのほうが楽なんですよ。言いたいことも言えるし。元々気が狂ったようなことは言ってましたけどね(笑)。

―― ものまねのときに一旦ハットを外して、1回1回わざわざかぶり直すじゃないですか。それが妙にツボなんですが、あれってこだわりなんですか。

ザコシショウ あれはね、紳士的な感じで(フリップを)めくりたいんですよ。

―― 紳士的(笑)。誇張したものまねを本人の前でやったことってありますか。

ザコシショウ あります、あります。林(修)先生のものまねとかやっていますよ。「本当に許しがたい行為だ」って言われましたよ。ハハハハ。

#1 ザコシショウが一番尊敬する人「竹中直人さんを見て芸風が固まった」
http://bunshun.jp/articles/-/9007

#3 ザコシショウが語る同期芸人「ハンマーカンマーのきっかけはケンコバ」
http://bunshun.jp/articles/-/9009

写真=石川啓次/文藝春秋

ハリウッドザコシショウ/1974年生まれ、静岡県清水市(現静岡市清水区)出身。1992年、大阪NSC11期生として入学。1993年デビュー、G★MENSとして活動。2002年コンビ解散、ピン芸人に。TBS「あらびき団」に2007年初回から出演。関西テレビ「R-1ぐらんぷり2016」にて42歳で優勝、史上最年長の王者となる。

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