安倍元首相の「神風が吹く」発言
御厨 あの当時、安倍さんに直接「この問題をどうするおつもりですか」と尋ねたことがあります。すると「退位の問題だけは総意で決めなければダメだ。1人の反対も出さないようにやるんだ」と言って、実際そうなったんですよね。ただ、このまま皇族が減ると居なくなってしまいますよと踏み込むと、「御厨さん、大丈夫だよ。この国は神の国だから、最後は神風が吹くんだ」とごまかされました。
林 「神の国」とは衝撃ですね。でも、小泉首相が皇室典範改正の議論を国会でしているところに「紀子さまご懐妊」を知らせるメモが届いた時には、私も「皇室って不思議な力がある」って思いましたけど(笑)。
野田 今回の皇室典範改正の話は、高市首相がはじめから「総意でなくていい」という二分論できている。総意をまとめる人がいないから、今回は窮屈な動きになっていると思います。
林 両陛下はとても思慮深い方なので、皇室典範改正が混乱したり、国論を二分した議論になると、電撃的に愛子さまのご結婚が発表されて、皇室を出てしまうのではないかとも不安になります。今、国民が愛子さまの笑顔にどれだけ助けられているか。
※約9000字の全文では、皇室典範改正の論点を総点検しています。全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年7月号に掲載されています(御厨貴×林真理子×野田佳彦「拙速改正で日本を分断するな」)。
