街を行く「働くクルマ」に憧れるあまり、あろうことかマイカーとして所有してしまった者たちがいる。維持の苦労や周囲の反応など、商用車オーナーたちのディープなカーライフに迫る。
今回は、「第7回 商用車ミーティング関東(主催・千城バス)」の出展者から、タクシー仕様のルーチェに乗る野口さんをご紹介。
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幼少期の憧れを追いかけて
地元が新潟の方で、街を行くタクシーはコロナやブルーバードといった小さい車種ばかりだったんですよ。反対に、「東京ではセドリックやクラウンがタクシーとして走っている」と周りから聞かされていましたから、漠然と東京への憧れがありましたね。
そんななか、地元のタクシー会社が1台だけ黒いルーチェを導入してね。子どもながらに感動したのを覚えています。ここにも東京と同じように、大きいタクシーが来たんだって。
でもその後、就職を機に上京してみたら、全然ルーチェなんて走っていないんですよ。タクシーといったらセドリックかクラウン。ルーチェに感動していた自分がバカにされたようで、こっちも意固地になっちゃってね。「絶対にルーチェを買ってやろう」と思うようになりました。
もちろんルーチェのタクシーなんてほとんど出てこないですし、出てもすぐ廃車にされてしまうらしいんですけどね。それでも業者さんにしばらく探してもらい、たまたま同時に2台見つかったときは「売り物にならないから両方持ってけ」と(笑)。
このルーチェは普段、仲間と共同で管理しているカープールに保管しています。色んな人の趣味の車が停めてあり、私自身もほかにクライスラーのニューヨーカーという車を維持していて。それ以外にも普段から色々な車を安く買ってきて、弄って直して遊んでいるんです。
それでも、妻から車のことで何か言われることはないですよ。直した車はしばらくしたら売ってしまって、そのお金を使ってまた車を弄っているので、本業の給料には手をつけずに済んでいるんですよね。
ただ、普段はそうして別の場所に停めているのですが、こういったイベントの前日なんかは、ルーチェを自宅の前に置いておくので……。小学生の息子の同級生からは、「あそこの親父はタクシー運転手だ」って言われているみたいです(笑)。
息子たちは車好きですけど、この車には全然興味がなくて。反対に、クライスラーの方を弄っていると、自分から手伝いに来てくれるんですけどね。バスケをやっているので、アメ車の雰囲気が好きなのかな。
まぁ、車に興味を持ってくれるのは嬉しいですし、将来はクライスラーを譲る約束もしているので。息子たちが自分で弄れるように学ぼうとしてくれると、私としても張り合いがありますよね。
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