G7では炎上案件も
その広報官アカウントが“炎上”したのは、6月中旬にフランスで行われたG7サミットの時だった。会合前のフォトセッションで、高市首相を真ん中にフランスのマクロン大統領、カナダのカーニー首相の3人が笑顔で語らっているように見える写真を、同アカウントが投稿。「撮影前に近くの首脳たちと歓談」とコメントを付けた。
ところが、動画を見ると、会話はマクロン大統領とカーニー首相の間のもので、高市首相は参加しているようには見えない。このことがネットを中心に「印象操作だ」と指摘されたのだ。
これについて佐伯氏は、次のように語った。
「でも、あの表情ですよ。あの顔は何の顔だと思います? 僕も実際の音は聞けないのでよく分かりませんけれども、会話に参加してなかったらあの表情になりますかね」
高木氏が、「会話に入っていないのに、破顔一笑の表情をしてしまうのが高市首相」という指摘があることを伝えると、次のように反論した。
「そういう見解を持つ方がいるのはいいんですが、あれを素直に見たら歓談なのでそう書きました。反証する人も『違う』という決定的証拠を持っているわけではないですよね。つまり、人それぞれ『見たい世界』があるわけです。例えば、ある方向の『見たい世界』がある人は、G7のランチセッションで他の首脳より先に座っている総理の動画(高市首相が一人ポツンとテーブルに座っている動画が拡散された件)をポストするんですよね」
佐伯氏は他にも、メディア記事を論評しているとの批判や高市首相の記者対応が少ないとの指摘への反論、安倍政権と高市政権の共通点などについて語っている。
高市官邸のSNS戦略をアメリカのトランプ政権の手法と比較した高木徹氏の論考「高市官邸『SNS戦略』徹底解剖」と、佐伯広報官のインタビュー「『中の人』佐伯内閣広報官の告白90分」は、7月10日発売の文藝春秋8月号(文藝春秋の電子版「文藝春秋PLUS」でも公開中)に掲載されています。

