日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。

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ラピダスに暗雲のワケ

 先端半導体の量産を目指すラピダス(小池淳義社長)の鼻息が荒い。政府は2027年度までに約2兆9000億円の支援金を拠出。これらを元手に、同年には回路線幅2ナノメートル(100万分の1ミリ)の先端半導体の量産を始め、31年度には上場するつもりだという。「29年には次世代にあたる1.4ナノメートルの量産もできる見通しだ」。一部の関係者からはそんな勇ましい声も聞こえてくる。

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ラピダスの東哲郎会長(左)、小池淳義社長(右)の表敬を受ける高市早苗首相 ©時事通信社

 しかし、ここにきて先行きが不安視され始めている。「半導体製造企業を集約する“日の丸ファウンドリー構想”を主導する経済産業省が、来年の支援金拠出を前に『ラピダスが成功する確率は2〜3割』と予防線を張り始めた」(半導体業界幹部)からだ。

 昨年7月、ラピダスは初めて2ナノの試作品ウエハーを報道陣に公開した。一見、量産にメドが付いたようにみえるが、試作と量産とは全く別物だ。

 半導体受託生産の市場で6割の世界シェアを握る台湾のTSMCは、米アップルや米エヌビディアの半導体を製造する。同社が2ナノの量産を始めたのは昨年だ。「実績のないラピダスがTSMCと同じように2ナノを量産できるはずがない」(業界関係者)。

 元はと言えば米IBMが2ナノの開発に成功し、技術供与先として東京エレクトロン元社長の東哲郎氏(後のラピダス会長)に声をかけたのがラピダスの始まりだ。

※この続きでは、業界内のラピダス評を紹介しています。約5800字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年8月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。

出典元

文藝春秋

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