ところが事件は「思わぬ方向」に⋯

 警察は成瀬の行動確認を開始。それを察知した成瀬は、「捕まったら、身の破滅だ」と考え、逃亡生活を始めた。硫化水素で自殺する方法をネットで調べ、必要な薬品をホームセンターなどで買い揃えた。だが、その実行寸前に逮捕。現場に残された精液や唾液のDNA鑑定から、次々と犯行が裏付けられ、もはや長期間の服役は避けられない状況になっていた。

 ところが、その段階になって成瀬は妙なことを言い出した。

「刑事さん、オレ、売春組織に囲われている女性を襲ったことがあるんです」

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「何だと?」

 成瀬は唐突に捜査機関も把握していなかった未発覚の事件について供述を始めた。

「あれはいまだに分からない。ずっと気になっていたんです。立件されても構わない。真実が知りたい」

◆◆◆

 男が狙ったのは「28歳の女性」だった。マンションに押し入り、性行為に及ぼうとするも、予想外の自体に……。

次の記事に続く 「オレの手に負える女じゃない」キスやハグ以上のことも⋯28歳女性が「ナイフをもった強姦魔を撃退した」【まさかの方法】(平成21年の事件)