「とてもオレの手に負える女じゃない……」

 DNA鑑定により次々と強姦の余罪が裏付けられる中、男は取り調べに対し、警察すら把握していなかった“奇妙な未発覚事件”について突如語り出した。

 ナイフと目出し帽で完全武装した凶悪犯が、逆に戦慄して逃げ出したという唯一のレイプ未遂事件とは――。平成21年、大阪で起きた事件をお届け。なお登場人物はすべて仮名である。 (全2回の2回目/最初から読む

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写真はイメージ ©getty

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強姦魔が自白した「唯一の未遂事件」

「あれはいまだに分からない。ずっと気になっていたんです。立件されても構わない。真実が知りたい」

 成瀬の話によると、その女性は襲った自分に対して助けを求め、「一緒に連れて行ってほしい」と懇願してきたという。

「そのマンションへは案内できるのか?」

「もちろんできます。あのときは自分の方がビビってしまい、トラブルに巻き込まれるのは御免だから、逃げてしまった。あの女性がどうなったのか気がかりだ」

 成瀬が話す事件の顛末はこうだ。