連邦取引委員会(FTC)も同意見で、2007年にこのソフトウェアの使用を批判している。上場前にザッカーバーグに助言を与えていたショーン・パーカーはのちに、フェイスブックの目標は単純で、「いかにしてユーザーの時間と意識的注意をできるだけ奪うか」だったと述べている。決して肯定的な意味で言ったわけではない。

ずさんかつ強欲な経営手腕

 そのせいか、フェイスブックは業界の流行語で言う「グロース・ハッキング」を目眩がするような速さで推進していると評判になった。その速さはAOLやヤフー、そしてグーグルさえも霞むほどだった。快進撃を続けるフェイスブックはユーザーのプライバシーの扱い方もずさんかつ強欲で、2010年夏には、続けざまに規制当局の調査を受けた。調査対象は主にユーザーのプライバシーである。

 ちょうどその頃、フェイスブックの創業を描いたアーロン・ソーキン脚本の映画『ソーシャル・ネットワーク』が公開を控えていて、ザッカーバーグがあまり好ましくない人物として描かれ、彼の舌先三寸ぶりが社内にも浸透しているらしい、と世間ではささやかれていた。

次の記事に続く 「俺をクソ野郎だと思ってるらしいですね」取材する記者にも喧嘩腰⋯【26歳で映画にもなった】ザッカーバーグの「知られざる素顔」