「お前、目ぇ見えてるのか?」と罵倒されて
――サッカーではなく、フットサルに取り組まれていたこともあったんですね。
松本 目の問題で、どうしても対人プレーが苦手だったり、マークを見失ってしまうことがあり、その訓練の意味合いで、フットサルのプロリーグに混ぜてもらったんです。
――サッカー同様、かなり接触の激しいスポーツですよね。
松本 そうですね。でも目が見えていたときからそれは変わらないし、危険性が増えたわけではないんですよね。
ただ、私が「見えてない」ことが必ずしも選手たちに共有されているわけではなく、フットサルで接触プレーになったときに相手選手から「お前、目ぇ見えてるのか?」と罵倒されたことがあります。私が正直に「見えてないです」と答えると、「え?」みたいになっていました。そのうちチームメイトが激怒して、必死で宥めました。「なんで怒鳴られた私が宥めてるんだろう」とは思いましたが(笑)。
恋愛よりサッカーを優先したい
――視覚障害になったことで、健常者と付き合うのが困難だと感じたことはないですか。たとえば恋愛などの面においてでも。
松本 私と交際しても、相手の女性が思うようなお付き合いをするのは難しいし、今はサッカーを優先したいなという気持ちが強いですね。あと、ありがたいことに、個人スポンサーとして私を支援してくれる方々が多くいらっしゃるんです。その方々は「サッカーを頑張れ」という想いでサポートしてくださっていると思うんですね。そう考えると、やっぱりサッカーを優先したいですね。
――ところで、松本選手は大阪で運動教室を開催しておられますよね。
松本 視覚障害(ロービジョン)を持つ子どもを対象に、サッカーを中心に走り方などを教えています。月に1回程度しか行えていませんが、これから広げていきたいと思っています。もともと、関東でやっている同様のイベントに参加させてもらったことがあって、それを拠点の関西でもやりたいと思ったんです。

