高市政権がX(旧Twitter)に開設した「内閣広報官室」アカウントが議論を呼んでいる。先日も、高市首相のアメリカ時代の経歴問題について反論したことが話題となった。このアカウントの「中の人」佐伯耕三内閣広報官が、文藝春秋の取材に応じた(取材構成 高木徹・ノンフィクション作家)。

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「中身は全部僕が書いています」

 ――広報官アカウントを見て、トランプ政権の積極的なSNS発信をかなり研究しているのかなと思いました。

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 佐伯 研究というほどは研究してないです。訪米した時にレビット(報道官)さんに会いましたけど、3、40分話しただけ。当然刺激は受けました。もし、そう見えたのなら、問題認識が同じなんだと思います。新しい発信をやっていきたいということが共通点ですね。

佐伯耕三内閣広報官 ©共同通信社

 ――政府関連のSNSでは首相官邸アカウントや高市早苗首相の個人アカウントもあります。すべて佐伯広報官が所掌しているのですか?

 佐伯 高市総理のアカウントは総理ご自身のもので、秘書官などスタッフが必要に応じサポートしているのだと思います。首相官邸アカウントはうちのチームでやっています。

 高市総理のポストも内容は見ていますがすごく丁寧に書かれている。僕は過去の経験からSNSのメッセージはとにかく短くなきゃいけないと思い込んでいたのでコペルニクス的な驚きでした。実際それが結構読まれている。丁寧な説明を求めている人がたくさんいるんです。一方、官邸や各省庁のアカウントは、当然組織の調整を経て作っているので、紛れもない公式見解ですが、時間がかかり、非常に堅くて説明調です。

 この二つだけでは掬い切れていない関心層もいるんじゃないか。関心はあるが、日々の生活が忙しくて、国がやっていることに毎日何分も時間を使っていられない。そういう方々にもしっかりメッセージを出していくことも重要だと考えた時、「広報官アカウント」で、タイムリーな形で短くわかりやすいポスト中心に伝えた方が良い層もあるのではないか、という思いがありました。

 ――広報官アカウントの投稿は、ご自身で書かれている?

 佐伯 画像アップなどはスタッフに一部やってもらってますが、中身は全部僕が書いています。画像も僕のスマホで撮ったものが多い。各省庁とは必要なら確認しますが、基本的には調整することはありません。