――高市首相や木原稔官房長官が広報官アカウントの内容を確認したり、感想を漏らすことは?
佐伯 個別にはありません。アカウントを作るとき説明しましたが、後は自由に任せてもらっています。
高市首相からの指示は?
――官邸の広報全体について高市首相からの指示はあるんですか?
佐伯 細かな指示は特にないですね。国民に伝える広報をやってくれということに尽きるんです。長官や副長官も、新たな提案をすると背中を押してくれますが、特に「こうしてくれ」という指示はないです。
――高市首相とはどのくらいの頻度で会うのですか? なかなか会えないという声も耳にします。
佐伯 週1回は確実に部屋に入っていると思いますよ。それ以外にメールでやり取りする時も、電話で話す時もあります。外遊や国内出張にも同行しますし、何かちょっとした時に雑談することもあります。
――広報官アカウントは、ネットなどに出ている情報に反論することがあります。反論するためにはSNSやメディアをずっと見ていなくてはいけないのでは?
佐伯 でも、僕のXに自然に流れてくるんですよね。海外のポストなどはスタッフが教えてくれるケースもありますが、僕が気付いた投稿に対して反論している感じですね。
ビュー数がそんなに増えてないものまでいちいち反応する必要はないと思っているんです。ただ、一定の数まで増えてきたら、それが事実でなければ、事実じゃないと言わないといけない。ネットの拡散スピードが加速してますから。誤解があるんですけど、僕はXで記事の論評はしたことないんです。ただ事実関係だけはしっかり発信していかなきゃいけないと思っています。
※この続きでは、「報道の萎縮を招く」といった批判に対して佐伯耕三氏が自身の考えを述べています。
約7000字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年8月号に掲載されています(高木徹「『中の人』佐伯内閣広報官の告白90分」)。
■佐伯耕三(さいき・こうぞう) 1975年兵庫県生まれ。東大法学部卒。経済産業省を経て、2017年に42歳で安倍晋三首相の秘書官に就任し、スピーチライターを務めた。26年1月から現職

