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「ちょっと速すぎる」
――あれ、少し速いな。普段と同じような運転をしているのに、なぜ速いのだろう。
そして、不安を抱く。
――ちょっと速すぎる。アクセルから足を離しているのに、なぜ速度が落ちないのか。
何かあったときのために足を置いていたブレーキをさらに踏み込んだつもりが、速度は下がるどころか上がった。エンジン音が急上昇する。「車が急加速している!」という危機感がせり上がり、車速はこれ以上速くなればスピンしてしまう限界旋回速度近くに達していた。
