「9歳のときにレイプされて…」嘘をつき、迷子の子猫のようだったマリリン

 キャロル夫妻は、マリリンの言葉に、自分のアパートの一室を彼女に与えた。そして、金銭的援助もした。

 マリリンには迷子の子猫のように、大げさに騒いだり、非常識なことをしたり、経験不足で間違ったりするところがあった。マリリンはキャロル夫人のルシールにこんな話をしている。

「9歳のときにレイプされ、11歳まで毎日セックスをしていたの」

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 子どもの頃にレイプされそうになったのは事実だが、毎日セックスしていたというのは噓だ。マリリンはルシールに、もっと同情されたくて、噓をついた。

マリリン・モンロー ©文藝春秋

「みんなわたしの胸元にしか興味がないの」ブラジャーにティッシュを詰めて…

 こんなこともあった。マリリンが部屋でブラジャーを25枚も並べてティッシュを詰めていた。マリリンはルシールからもらった小遣いをブラジャーに使ってしまった。ルシールが問い詰めると、

「でも、みんなこれしか見ないんですもの。わたしの胸元にしか興味がないの」

 ルシールにはこんなことも言っている。

「ルシール、ジョンと離婚してくれないかしら。あなたがジョンを愛しているように見えないの。愛しているならそんなに仕事ばかりしないだろうし、毎晩、お芝居やオーディションに出かけないはず。もっと、ジョンのそばにいるでしょ。ジョンは、わたしによくしてくれるわ。ジョンは私を愛しているのよ」

 これに対してジョンは「師としてしか、君を見ていない」とマリリンに伝えた。