交際わずか1カ月で始まった異常な束縛。些細な嫉妬を繰り返し、別れを告げた女性を監視し続けた男は、ついに「よりを戻さなければ拉致監禁してレイプ。婚姻届に判を押さなければ殺す」というおぞましい計画を実行に移した。平成28年、大阪で起きたあるストーカー事件とは。
GPS・盗聴器・手錠――緻密に準備された犯行計画
パチンコ店の同僚として知り合った男は、「お前を一生かけて守る」とある女性に告白したが、交際1カ月でその本性を露わにした。男友達からの電話だけで激怒し、LINEの返信を即座に要求し、休日は常に一緒でなければならない。女性は「もうしんどい」と別れを切り出したが、男は赤信号を無視しながら「このままオレと一緒に死ぬか、これからもオレと一緒におるか、どっちや?」と車内で迫った。
花火大会での喧嘩を機についに別れを告げると、男の狂気は一気に加速した。毎日、女性の行動記録をスマホに書き込み始め、〈車の中に子どもの靴下があった。妻子持ちの男と不倫か?〉などと被害妄想に満ちた「監視日記」を綴り続けた。
さらに女性の車にGPSと盗聴器を仕掛け、事件当日には指輪・婚姻届・手錠・さるぐつわ・包丁を用意してパチンコ店の駐車場で待ち伏せた。
午後10時過ぎ、その日に限って一人で帰宅しようとしていた女性の前に、車の陰から男がぬっと姿を現した。「お前を殺してオレも死ぬ」。男は女性を無理やり車に押し込み、ドアをロックした。車内で顔面を平手打ちされ、首を絞められた上、両手をタオルで縛られ、口にはさるぐつわをされてガムテープで塞がれた。
カッターナイフを突きつけられ、死の恐怖に震える中、女性はわずかな隙を突いて車外へ逃げ出した。しかし、男はすぐに追いかけてヘッドロックで押し倒すと、「逃げたらどうなるか分かってたんだろうな!」と叫び、隠し持っていた包丁を女性の胸に突き立てた。
「ドン!」という鈍い衝撃。刃の根元が折れるほどの力だったという。血圧は60まで低下し、全身の血を入れ替えるほどの数リットルの大輸血で辛うじて一命を取り留めたが、搬送がわずかに遅れていれば、確実に命を落としていた。
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なぜ男はそこまで彼女を恨んだのか? その裏には2人が破局した「ある出来事」があった……。【下記リンク】に続く
