夏よりも冬のほうが本番

「本当に気を付けるべきは冬なんですよね。つくり出す温度差が倍近く違うんです。夏場、外気温35℃を28℃に冷やす場合、その温度差は7℃度です。しかし冬場、外気温5℃を20℃に温めようとすれば、温度差は15度にもなり、圧倒的にエネルギーが必要です。さらに、冬は在宅時間も長く、暖房を使う期間そのものも長引きます」

しかも、今年は秋以降、さらなる電気代高騰が待ち受けている。原油価格は電気料金に数カ月遅れて反映される。つまり、今年3月以降の中東情勢の緊迫化で高騰した原油価格上昇が電気料金に反映されるのは、今秋以降だ。政府の電気代補助は9月で終了するタイミングとも重なり、大幅な電気代負担増が予想される。

夏の節電対策として始めた断熱や省エネ家電への投資は、実は冬の電気代を大きく左右する。夏対策というだけでなく、1年を通じた熱への対策という視点こそ、待ち受ける今冬の電気代ショックへの最大の防御となるのだ。

市岡 ひかり(いちおか ひかり)
フリーライター
時事通信社記者、宣伝会議「広報会議」編集部(編集兼ライター)、朝日新聞出版AERA編集部を経てフリーに。 AERA、CHANTOWEB、文春オンライン、東洋経済オンラインなどで執筆。2児の母。
中村 剛 (なかむら・つよし)
東京電力エナジーパートナーお客さま営業部副部長
2002年に『TVチャンピオン』のスーパー家電通選手権で優勝し、銀座にて体験型ショールーム「くらしのラボ」の開設と運営にあたった。現在は家電王として動画『くらしのラボ』をYouTubeとFacebookで毎週配信している他、テレビや雑誌、新聞などのさまざまなメディアで暮らしに役立つ家電情報を発信中。
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