乳児院と児童養護施設で育ったNEXT-GOさん(32)。18歳で初めて会った父親との衝突や、両親への複雑な感情を語った。

NEXT-GOさん(32)

「名前を付けたのは私よ」と自慢げに言う母親に、込み上げた感情

 高校中退後、母親の家に戻ったNEXT-GOさんのもとに、突然「お前の父親が見つかった」と知らせが届いた。DNA鑑定を経て対面した父親は、期待していた「父親像」とは全く違ったという。父親も知的障害を持ち、その程度は母親より重いと聞かされNEXT-GOさんは愕然とした。

「なぜ母は僕を育てられなかったのか、なぜ施設に預けられたのか。その根源に、両親の障害という事実があった」とNEXT-GOさんは語る。長年の疑問と母への不信感が腑に落ちた瞬間だった。

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 父方の祖母の家で同居を始めたが、生活習慣の違いからケンカが絶えなかった。ある日、些細なことで怒鳴った父親に「お前の存在が邪魔だ」と言われ感情が爆発。「18年間も会ったことないくせに、お前なんて父親じゃない!」と叫び返してしまったという。

 母親への感情も複雑だ。5年ぶりに再会した母親が「あなたの名前を付けたのは私よ」と無邪気に自慢した時、「名前は誰でも付けられる」と冷たく言い返してしまったと語る。そこには「産んだなら育ててくれ」という叫びと、「自分のしてきたことの重さをわきまえてほしい」という整理できない感情が混ざっていたという。

 それでも今は、憎しみに近かった気持ちが変化しつつある。「彼女も障害のせいで思うように生きられなかった被害者の一人。仕方ない」と、少しずつ受け入れられるようになってきたと静かに語る。

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