公開から1カ月経っても好調の本作。人気の理由はやっぱり舘ひろし? それとも“免許返納”という、のっぴきならないテーマへの関心から? そもそも30年前の『免許がない!』との関係性は? 調査しました!

今週のターゲット『免許返納!?』

〈あらすじ・概要〉1994年の『免許がない!』(明石知幸監督・森田芳光脚本)で、舘ひろしが演じたキャラクター、俳優・南条弘が主人公のコメディ。国民的映画スターとなった南条は70歳。周囲や世間から免許返納を求められるが、彼には簡単には頷けない理由があった。河合勇人監督・林民夫脚本。119分。公開中。

 

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 約30年前、あのダンディーな舘ひろしがコメディ映画に主演するというので話題になった『免許がない!』。タイトルそのまま、アクションスターなのに実は車の免許を持っていない俳優・南条が、こっそり免許合宿に参加するというストーリーでした。一方本作は、その時のキャラクター設定だけを引き継ぎ、古希を迎えた南条による免許返納をめぐるコメディとのこと。

 あれ? 待って、舘さんっておいくつ? 70歳には見えないでしょ。と思って調べてみたら実年齢は76歳! しょ、衝撃です……!

 そんな今でも変わらず素敵ダンディーな舘さん目当てか、昼下がりの映画館はシニアを中心に7割の入り。ああ、この中で何人くらいが免許返納したのかな、なんて余計なことが頭をよぎります(苦笑)。

 本当に他人事ではない車の免許のお話。田舎で暮らす母のことなど思い浮かべながら見始めたわけですが……気づけば昭和ギャグに大笑い。実はひとことも「免許返納する」とは言っていないのに、なぜか外堀を埋められていく南条。事務所の社長(吉田鋼太郎)も、政府広報目的でしきりに自主返納をうながしてきます。そこへ舞い込んだのがハリウッドからのオファー。なんとノースタント、ノーCGで長回しのバイクアクションが条件のラスボス役! アクション映画への情熱が捨てきれない南条の決断は……?

 このメインテーマとは別に、ロードムービーの軸もあり。そうそう、その中で出会う16歳の少年――盟友・尾崎(宇崎竜童)の息子を演じる黒川想矢君が素晴らしかった! 見たことあると思ったら、『国宝』で吉沢亮の少年時代を演じていた俳優さんでした。実年齢も16歳。末恐ろしい……。言葉にならない感情を爆発させる彼の演技によって品格と重厚感まで加わって、大ヒットも納得でした。

 また舘さんが自身のヒット曲『泣かないで』を熱唱するシーンも。そうでした、舘さん、歌手でもあるのでした。しかも南野陽子さんとのデュエットときたら、ほ~ら、気になってきたでしょう?(笑)肝心の免許の行方はご想像のとおり。でも、着地点から伝わってくる年齢を限定しないエールも好印象でした。

 ところで、『免許がない!』の“予習”がいるかどうか問題。結論、いりません。一応、今ならYouTubeで全編無料配信中。でも断然、本作の方が面白いですよ!

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